この曲は著作権消滅曲です。




我は海の子
(Ware-wa Umi-no-Ko)
作詞:宮原晃一郎 作曲:不詳
英訳:山岸勝榮
©

I am a Child of the Sea
Lyrics: MIYAHARA, Koichiro Music: Unknown
Translation: YAMAGISHI, Katsuei©

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こちらでは宗次郎による美しいオカリナ演奏が聴けます。)

こちらはある英語教育関連の講演会で
英訳例として参考までに歌ったものです。




1.
我は海の子 白浪(しらなみ)
さわぐいそべの 松原に
煙たなびく とまやこそ
我がなつかしき 住家(すみか)なれ

I am a child of the sea, raised in a rush-roofed hut
In a pine grove, along the seashore, with the sound of waves
A thin trail of smoke rising, drifting in the air
That's the dear old home of mine, where I always belong



2.
生れてしおに 浴(ゆあみ)して
(なみ)を子守の 歌と聞き
千里(せんり)寄せくる 海の気(き)
(す)いてわらべと なりにけり

Soon after I was born I was bathed in the sea
In the sound of lapping waves I hear sweet lullabies
Breathing in the fresh air of waves coming from afar
I grew up to be a boy, healthy and strong


3.
高く鼻つく 磯の香(か)
不断(ふだん)の花の かおりあり
なぎさの松に 吹く風を
いみじき楽(がく)と 我は聞く

In the strong scent of the sea I can smell something good
As good as the ever-lasting fragrance of flowers
Hearing the wind blow against the pine trees on the shore

It sounds like the rousing strains of music and song




この歌は、明治唱歌の中で「夏は来ぬ」「荒城の月」と並んで圧倒的な人気があり、鳥博士の中西悟堂氏をはじめとして、入江相政氏・真鍋博氏・河盛好蔵氏・嘉門安雄氏・与田準一氏・小泉文夫氏・まどみちお氏・小川宏氏・都はるみ氏が好きな歌、愛唱歌として名をあげている。入江氏は海で泳ぐのが好きだったので、あのメロディーが実に快かったとのこと。嘉門氏は、海岸で育ち、体は弱かったのに、四月の声を聞くと母親の目をかすめて海に入る。その時、この歌を口ずさんだ爽快さが忘れがたいと言い、小泉氏は勇ましい歌だったから好きだったという。この歌は、昭和二十二年、大戦後の『六年生の音楽』で、惜しまれつつ姿を消した。しかし、現在では各検定教科書に必ず採録すべき歌として指定されるようになっているが、第三節で終りになっているのははなはだ物足りない。金田一春彦・安西愛子編『日本の唱歌[上]』(講談社文庫、283頁)




「かあさんの歌」 「上を向いて歩こう」 「遠くへ行きたい」  「星影のワルツ」 「七つの子」 「浜千鳥」
「見上げてごらん夜の星を」 英語教育の一環としての「演歌」の翻訳― METSでの実践 明海大学学歌
「よろこび」
「故 郷」 「朧月夜」
「証城寺の狸ばやし」 「春が来た」 「春の小川」 「こいのぼり」 「浜辺の歌」 「赤い靴」
「人を恋うる歌」 「坊がつる讃歌」 「夕焼け小焼け」 「四季の歌」 「桃太郎」 「さくら貝の歌」
「早春賦」 「紅葉」 「赤とんぼ」 「仰げば尊し」 「しゃぼん玉」 「与作」 「惜別の歌」