参考:童謡が消えていく



春が来た
作詞:野辰之  
作曲:岡野貞一
英訳:山岸勝榮
(C)


 Springtime Has Come

      Lyrics: TAKANO Tatsuyuki
       Music: OKANO Teiichi
        Translation: YAMAGISHI Katsuei
(C)





無断引用禁止
英訳を引用する場合は必ず英訳者の氏名を明記してください。
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MIDI


   1.
     春が 来た  

     春が 来た    
     どこに 来た  
     山に 来た    
     里に 来た    
     野にも 来た  

   2.
     花が 咲く
    
     花が 咲く    
     どこに 咲く 
     山に 咲く  
     里に 咲く  
     野にも 咲く 

   3.
     鳥が なく  
  
     鳥が なく     
     どこで なく    
     山で なく      
     里で なく     
     野でも なく    

無断引用禁止

  1.
   Springtime has come
   Springtime has come
   You know where it has come
   It's come to the mountains
   It's come to the villages
   It's also come to the fields
  2.
   Flowers are blooming
   Flowers are blooming
   You know where they are blooming
   They're blooming in the mountains
   They're blooming in the villages
   They're also blooming in the fields
  3.
   Birds are singing
   Birds are singing
   You know where they are singing
   They're singing in the mountains
   They're singing in the villages
   They're also singing in the fields


Copyright (C) YAMAGISHI, Katsuei

「四季の歌」 「かあさんの歌」 「上を向いて歩こう」 「遠くへ行きたい」 「星影のワルツ」 「惜別の歌」
「見上げてごらん夜の星を」 英語教育の一環としての「演歌」の翻訳
― METSでの実践
明海大学学歌
「よろこび」
「七つの子」
「証城寺の狸ばやし」 「故 郷」 「与 作」 「春の小川」 「こいのぼり」 「浜辺の歌」
「人を恋うる歌」 「朧月夜」 「坊がつる讃歌」 「夕焼け小焼け」 「さくら貝の歌」 「桃太郎」
「早春賦」 「赤とんぼ」 「しゃぼん玉」 「われは海の子」 「仰げば尊し」 「紅葉」
「赤い靴」 「浜千鳥」


◇この曲は「著作権消滅曲」です。また、MIDIはクラシックMIDIラインムジーク 様から拝借しました。



以下の文章は山岸ゼミ生の一人・佐々木健史君が書いたものです。稚拙なところは残りますが、
頑張って行った英訳比較ですので、ここに同君の了解を得て転載します。


山岸勝榮先生
 
 今回は、「春が来た」の大瀧(マザー・ターキー)氏の英訳との比較に取り組みました。原詩の拍と音節の違い、それにかかわる単語に関しての私見と考察でございます。お時間がございます際に、以下の私見にお目をお通しくださいましたら光栄でございます。また、お手数ではございますが、以下のリンク先に、Yohoo!ボックスの「共有」に「春が来た 英訳比較03」のwordのデータがございますので参照ください(本稿末尾に転載;山岸)。

【原詩の拍】
・各番すべて5拍となっています。計30拍となります。

【山岸先生の御訳と大瀧氏の英訳の音節】
山岸先生: 1連目 4−4−6−6−6−7 計33音 2連目 5−5−7−7−7−8 計39音 3連目 4−4−7−7−7−8 計37音
大瀧氏: 1連目 5−5−5−7−6−7 計35音 2連目 5−5−5−7−6−7 計35音  3連目 5−5−5−7−6−7 計35音
であります。

【原詩とお二方の御翻訳の曲調】
山岸先生と大瀧氏の御翻訳を、原詩のリズムに合わせて歌うと解りますが、「has come」と、「has come up」で、後者の英訳では歌のリズムにズレが生じます。「has(ki)come(ta)」と原詩同様歌のリズムに合って終わるのに対して、大瀧氏の英訳では後に「up」が入り、「has(ki)come up(ta)」と1拍の箇所に2音入るためです。原詩では5拍ですが、英語を歌に合わせて発音をすると、同じ5音節では原詩のようにリズム良く歌うことが出来ないことが解ります。4音か、時には6音などに整え、曲調を崩さないことが重要であることも伺えます。和歌などに見られる拍と、英訳の音節では、同じ音節で揃えても、歌のリズムに乱れが表れ、単純なようで難しさを感じられました。

【原詩にはない表現】
 山岸先生の御訳では、各番の3連目の文頭に、「You know」が用いられております。この箇所で、日本人特有の「春」に対しての想いが込められているのが解ります。私見ではありますが、「you know where」で3音節となるところを、「do-k-(you know)o(where)と」2拍の最後の母音で「where」を当てることにより、歌のリズムを崩すことなく、また「春」が来たことへの高揚感も伺うことが出来ます。後の「山に、里に、野にも」と、まるで会話をするような表現にも見ることが可能となります。
 大瀧氏の英訳では、原詩に忠実に翻訳をなされていますが、「山に、里に、野にも」で、それぞれ文末に「over there」「just here」「everywhere」の表現があります。「どこに来た」に対して、場所を限定しています。原詩の背景を鑑みず、そのまま英訳したことがこの箇所では伺うことが出来ます。

【小考察】
 お二方の御翻訳では、いくつか違う箇所がございますが、「springtime」や、冠詞が無い表現など、共通した箇所がございます。わたくしが3年次の春に、ゼミの授業にてこの歌を取り扱い英訳致しましたが、「春が来た」では「spring has come」と訳出をしていました。この箇所で、語感の鈍感さを知ることが出来ると存じます。また、「springtime」と「spring」とでは、違いがございます。前者では、「春」の期間全体を表現できますが、後者では、例えば「晩春」などの表現もあるため、その時に適した語を選ぶ力が必要なことが解ります。
今回の英訳比較に取り組み、原詩のリズムや背景を損なわずに英訳に反映することの大切さを学びました。このような季節を謳う詩はいくつもございます。英訳を行う際には、上記の点に特に注意したく存じます。
     平成25年11月12日  佐々木健史

英訳比較 「春が来た」



         

下の文章は山岸ゼミ生が専用掲示板に書き記したものの転載です(学生了解済み)。

タイトル

: 山岸勝榮先生

投稿日

: 2006/04/06(Thu) 20:52

投稿者

: 近藤崇

山岸勝榮先生
 「春が来た」の英訳をご紹介くださりありがとうございます。「春が来た」をどう訳すのかを考えました時に、Spring has come.が頭に浮かびました。先生はそれをSpringtime has come.と訳出なさっていらっしゃいます。Springtimeという語を存じておりませんでしたが、「春の季節」という意味で「季節」をよく表した語ではないかと推測致しました。『スーパー・アンカー英和辞典』(第2版)でSpringtimeを調べてみましたところ、「春,春季」という訳語が与えられており、SpringよりもSpringtimeのほうが時間的な幅が広く、「季節」に力点が置かれた語ではないかと感じました。そのような次第ですから、先生はSpringではなくSpringtimeをお選びになったのではないかと存じます。
 先生は「春が 来た/春が 来た」をSpringtime has come. / Springtime has come.と訳出なさったのちに、「どこに 来た」をYou know where it has come?と訳出なさっていらっしゃいます。その答えである「山に 来た/里に 来た/野にも 来た」を先生はIt's come to the mountains. / It's come to the villages. / It's also come to the fields.と訳されていらっしゃいます。「春が来た。春が来た」と言って「どこに来たと思う?」と語りかけたあと、「山に来たし、里に来たし、野にも来たよ」と答えているような感じが致し、原詩の内容がよく伝わって参りました。You know where it has come?という御訳を拝見致しました時に、オリビア・ニュートン=ジョンの大ヒットシングル、「フィジカル」(全米第1位;10週間、首位を保ちました)に出てくるYou know what I mean?という文を思い出しました。その歌詞の内容と「春が来た」の内容とでは明らかに異なりますので、その使われ方も異なると思いますが、文法的には同じですので、このような使い方もあるということを勉強致しました。
 「山」、「里」、「野」はいずれも複数形で英訳なさっておられますので、どれかひとつを指して言っているのでもなければ、特定のものを指して言っているのでもなく、日本全国にある山、里、野に春がやって来たことを意味しているのではないかと思いました。また、「里」には「ふるさと」の意味もありますが、ここでは自分のふるさとを意味していないことを勉強致しました。
 「花」や「鳥」も、flowers, birdsのように、複数で表すことや「野にも」の「も」はalsoと訳すことを先生の御訳から学ばせていただきました。日本の歌を英訳できるかどうかは、それを訳す人に高い日本語力が備わっているかどうかで決まると思います。日本の歌をきちんと英訳するには、まずは日本語力を高めなければなりませんので、掲示板に多くの文章を書き込みながら、日本語を磨いて参ります。厳しいご指導を今後とも宜しくお願い申し上げます。近藤崇(院生、特修生)


タイトル

: 山岸勝榮先生

投稿日

: 2006/04/07(Fri) 09:57

投稿者

: 吉川 良  

山岸勝榮先生
 唱歌「春が来た」の英訳を書き込みくださりまことにありがとうございます。春が来たの英訳を考えましたところ、私も近藤さんと同様にSpring has come.が頭に浮かびました。それをメロディーに合わせて歌ってみるとどうも言葉足らずでしたので、Spring has been coming.とSpring is coming now.という二つの訳を考えてみました。しかし前者の訳はすでに春が来ていていまなお継続している春を表し手いる歌詞であり、また後者のそれは、今まさに春がやって来たんだという感じをうまく表現できていないのではないかとかんじました。先生の御訳のspringtimeという訳語を存じておりませんでしたので、今回をそれを学ばさせていただきました。
 私は「どこへ来た」の訳を考えましたところ、I wonder where it has come.という訳が思い浮かびました。先生はYou know where it has come?と訳出なされています。私の訳では、春はどこへ来たのだろうかと自分の中で思い巡らせているだけで、春の心躍る気持ちを表せておりませんでした。自分の中で春がどこに来たのかと思い巡らさないでも、新芽が出てきたのを見たり温かい風を感じたりすることで春を実感できますし、また美しい、気持ちがよい、素晴らしいというよう喜びの感情は、それらを人に伝えるということが人としての自然の行動であることから考えましても、先生の御訳のように人に語りかけるものが自然であります。そのように訳出なさっておられるので、山に、里に、野にも来たんだよというところの先生の御訳が自然な流れで、その情景が目に浮かんでまいります。
 歌詞の断片だけを正しく訳すだけでなく、歌全体としての物語、内容の流れをしっかりと理解した上での訳出をすることが大切であることを学ばかせていただきました。よりよい英訳ができますように、日本語の鍛錬を続けてまいりますので、ご指導を今後ともよろしくお願い申し上げます。吉川良(今年度ゼミ生)


タイトル

: 山岸勝榮先生

投稿日

: 2006/04/07(Fri) 14:08

投稿者

: 華山優子  

山岸勝榮先生
 「春が来た」の英訳をご紹介くださりありがとうございます。私は「春が来た」は”spring has come.”という英訳以外に思い浮かびませんでした。このセンテンスは現在完了形を学ぶときによく例文として紹介されるように思います。そのため、春が来た=spring has comeと思い込んでしまいますが、何かを表現いたしますときの言葉は決して1つではございません。先生がブログにお書き込みくださいましたように、「春が来た」はSpring has come./ Spring has sprung./ Springtime has come./ Springtime has sprung.等いろいろな表現が可能でございます。何かを表現いたしますときの言葉は1つではないということを常に念頭に置き、言葉を選択いたしますように努めて参ります。
 先生は「どこに来た」の英訳に”You know where it has come?”と”You know”を使っていらっしゃいます。この言葉をお使いになられることで、「どこに来た」という問いかけの文章がとても生き生きと表現されているように感じます。”Where has it come? ”だけでも「どこに来た」という意味になりますが、これだけでは単語数が少ないため音にあわせて歌うことができないだけでなく、いかにも翻訳しましたという印象を与えてしまうように思います。”You know”と会話でもよく使われる言葉をつけることで、春が来て気持ちが明るくなり、わくわくしながら「どこに来たのだと思う?」と会話を楽しんでいるような、そのような印象を与えるように思います。
その後に続く「山に来た、里に来た、野にも来た」を”mountains,villages,fields”と複数形にすることで、「春だよ。みんなのところにも春が来たでしょ。」と言っているように感じます。単数形にしてしまいますと、春が来たことの喜びがあまり表現できないような気がいたします。
 日本語の歌詞は意味が曖昧なことが多く、それをどのように解釈するのかが重要であるということを学んで参りました。先生の英訳を拝読いたすたびに、日本語力の重要性を感じます。日本語力が乏しければ、曖昧な日本語を正しく解釈することができません。そのために、春=springという発想しかできなくなってしまいます。そのようにならないために、こちらの掲示板にて精進して参ります。華山優子(4年次特修生)


タイトル

: 山岸勝榮先生

投稿日

: 2006/04/07(Fri) 19:20

投稿者

: 石田眞紀子  

山岸勝榮先生
 私どもゼミ生に唱歌「春が来た」の英訳・発表をお知らせくださり、まことにありがとうございます。先生の御訳を拝読致しました。私は「春が来た」という歌詞を見たとき、‘spring has come’と訳してしまいました。それは、華山さんが書き込んでいらっしゃるように、例文としてよく登場する文章だったからかもしれません。先入観ばかりが錯綜し、上記以外の文章を思い描くことができずにおりました。また、先生は「どこに来た」という箇所を‘You know where it has come?’と訳しておられます。私は、「どこに来た」という箇所に‘Where it has come?’という素訳を付けましたが、こちらではリズムに合わせて歌うことができないことに気づきました。さらに、誰に対して問いかけている文章であるのかが全くわからない訳となっていることにも気づきました。先生の御訳は決して難しい英単語をお使いになっていらっしゃるわけではないのにも拘わらず、日本の唱歌に含まれる暖かさや情景が伝わって参ります。「鳥がなく」という箇所を、先生は‘Birds are singing’と訳しておられますが、私は歌詞を忠実に訳そうとした為に「鳥」が複数いるとは考えてもおりませんでした。しかし、この歌の情景を思い描いてみますと、「春になり、暖かくなった山里に鳥たちが舞い戻ってきた」という意味があるように感じます。先生の御訳を拝読し、一羽の鳥(bird)があちこちで鳴いているというよりも、あちこちで鳥たち(birds)の鳴いている声がするという解釈をすべきだったということを学びました。先生の御訳を拝読いたし、語感を磨くことの大切さを改めて痛感致しました。今後も言葉や単語に含まれる本当の意味をきちんと理解し、的確な訳を付けられるように勉学に励んで参ります。石田眞紀子(2006年度ゼミ特修生)


タイトル

: 山岸勝榮先生

投稿日

: 2006/04/08(Sat) 15:30

投稿者

: 林明日香

山岸勝榮先生
 唱歌「春が来た」の英訳をご紹介くださり、ありがとうございます。日本語の歌詞を見て、「春が来た」という文から思いつくのは、他のゼミ生の方も書き込んでいますが、やはり“spring has come”という文でした。しかし音楽に合わせてみると、文字が足りず、間延びしてしまいましたので、「2番の歌詞や3番の歌詞から、似たようなフレーズを考える」という方法で考えたところ、“blooming”や“singing”に合わせて、「春が来た」を“coming”を使って訳すのはどうかと考えました。ただ、“Spring has been coming”では“have+〜ing”が「(既に)ある状態になっている」という意味なので、日本語の歌詞には合わないことが分かりました。山岸先生の御訳では“Springtime”と訳していらっしゃいましたので、そのとき初めて“Spring”だけが「春」ではないということに気づきました。“Spring”を“Springtime”にすることによって、歌詞が間延びせずに曲に合わせて歌うことができるだけでなく、「春という季節がやってきた。花が咲き、鳥が歌う季節だよ。」というような日本語の歌詞の意味に合う言葉になるということが分かりました。そして、歌詞や文章が短ければ短いほど、翻訳の際には言葉のセンスというものが重要になってくるということを実感致しました。思い込みに囚われないように、英語も日本語も一生懸命に学習し、知識を増やすように努めて参ります。林明日香(新年度ゼミ特修生)


タイトル

: 山岸勝榮先生

投稿日

: 2006/04/09(Sun) 01:12

投稿者

: 佐藤亜津子

山岸勝榮先生
 唱歌「春が来た」の英訳をお書き込みくださりありがとうございます。「春が来た」の歌詞は以前から存じておりましたが、改めて読んでみますと、とてもかわいい歌詞だなということがわかりました。短い歌詞ですが、春が訪れたことで、花が咲き、鳥がうれしそうに花畑を飛んでいる、というような風景を思い描くことができます。そして、山岸先生が英訳された歌詞を見ても、違和感を持たずに読むことができました。「どこに来た」というところを、先生はYou know〜と、語り口調で表現されており、そしてそのあとの文章を、答えはここだよ。ここに春が来たんだよ。と、友達に返事をしているような風景が思い浮かびました。You know〜という表現を、私は思いつくことができませんでした。やはり、石田さんもお書きになられていたように、Where has it come?としか訳すことができませんでした。しかし、それだと意味は通じても、リズムに合わせて歌うことが出来なくなるだけでなく、春の温かさが伝わらない歌になってしまうのではないかと思いました。春は楽しく、そして一年の始まりということもあり、ウキウキする時季です。先生の英訳された歌詞は、子供達が楽しそうに春について話している様子が思い描けます。以前に山岸先生がお書き込みくださった「七つの子」のときも思ったことですが、その歌を翻訳する時、その歌の全てを把握し、どのような表現をすれば、その歌が伝えたい事を、読む人に伝わるのかということを考えなくてはいけないのだということを学びました。 新ゼミ生 佐藤亜津子


タイトル

: 山岸勝榮先生

投稿日

: 2006/04/09(Sun) 01:18

投稿者

: 上村美歩  

山岸勝榮先生
 『春が来た』の英訳をご紹介くださり、まことにありがとうございます。他のゼミ生の皆さんも書き込んでいらっしゃいますが、やはり私も「春が来た」という歌詞の英訳は、“Springtime has come”ではなく、“Spring has come”が頭に浮かびました。先生の御訳を拝読いたしまして、辞書でspringtimeとspringを調べましたところ、springtime→春、春期;[形容詞的に]春のspring→《通例米国では3,4,5月、英国では2,3,4月》;[形容詞的に]春のとありました。唱歌『春が来た』の中の「春が来た」という歌詞は、“〜月になって春が来た(感じられるようになった)”という意味ではなく、“山や里や野が色づきはじめて、いよいよ春だなあ”と春の訪れを感じている気持ちを表現しているのだと思います。そのような次第ですから、先生はspringtimeをお使いになられたのだと思いました。
 先生に質問がございます。「どこに来た」という歌詞を、先生は“You know where it has come?”と訳しておられます。これは「春が来た 春が来た」と言っている人物が続けて言っているのか、それともそばで別人が訊いているのか、どちらの解釈をなされたのでしょうか。以前にブログにお書き込みくださったときには、まだ決めておられませんでしたが、今回どちらの解釈をなさって英訳を発表くださったのでしょうか。お時間のございますときに、お教えいただけましたら幸いでございます【回答済み;山岸】。
 先生は「山に来た 里に来た 野にも来た」と言う歌詞を、それぞれ“mountains, villages, fields”と複数形に訳しておられます。複数形にすることで、「山に来た 里に来た 野にも来た」と言っている人物が、自分の周りの仲間たちと春の訪れを一緒に楽しんでいるように感じます。
 日本語は曖昧さが多く、またそれを「美徳」とする文化です。英語は曖昧な言い方を嫌い、はっきりと言う文化です。全く異なる文化のものを、それぞれの言葉に訳しますときに、正しく解釈することはとても重要であると思います。
多くの映画の翻訳をなさっている戸田奈津子さんも「翻訳をしようと思ったら日本語力を高めなければならない」とおっしゃっていました。私も掲示板に多くの書き込みを行い、日本語力を高めて参ります。厳しいご指導をよろしくお願い申し上げます。新年度ゼミ生 上村美歩


タイトル

: 山岸勝榮先生

投稿日

: 2006/04/09(Sun) 16:06

投稿者

: 生井優里恵

山岸勝榮先生
 「春が来た」の英訳をご紹介くださり、まことに有難う御座います。他のゼミ生の皆様も書き込んでいらっしゃいますが、「春が来た」と聞いて‘Spring has come’という英訳を思いつきました。しかし、曲に合わせて歌ってみると、間延びしてしまって自然に歌う事ができませんでした。春に対応する日本語はspringだけと思い込んでおりましたので、英訳に余計な単語を入れて、原文の雰囲気を壊してしまったかもしれません。springtimeの用例を調べてみたところ、‘Here it is springtime at last.’ 「とうとう春になりましたね。」という文章を見つけました。springをspringtimeにする事によって、「待ち焦がれていた春の季節がやってきた」という雰囲気を感じ取る事ができたように思います。
今後英訳を試みる際には、様々な角度から単語の意味を考えて参ります。
 ひとつ疑問に思ったことが御座います。スーパーアンカーでspringtimeを調べていた際に、springtideという単語を目に致しました。こちらも「春」という意味で掲載されていますが、springtimeとspringtideはどのように使い分ければ良いのでしょうか。後者は見聞きしたことが御座いませんでしたので、他の辞書やインターネットでも調べてみたのですが、手がかりを掴む事ができませんでした。お時間がおありの時で結構ですので、お教えいただければ幸いに存じます【回答済み;山岸】。生井優里恵 (新年度ゼミ特修生)