七つの子

作詞・
野口雨情 作曲・本居長世
英訳・山岸勝榮
(C)


A Pretty Little Girl of Seven


Lyrics by NOGUCHI Ujo
MUSIC by MOTOORI Nagayo
Translation by YAMAGISHI Katusei(C)




無断引用禁止
英訳を引用する場合は必ず英訳者の氏名を明記してください。

商用利用禁止。商用利用の場合、英訳者との事前の合意が必要です。

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Copyright (C) YAMAGISHI, Katsuei

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]

                 
 
(MIDI1)

(MIDI2)

宗次郎
オカリナ演奏



    からす なぜ啼くの  
     からすは 山に        
      可愛
(か〜わい) 七つの         
   子が あるからよ
      

      可愛 可愛と          
 からすは 啼くの 
 可愛 可愛と
 啼くんだよ


  山の古巣へ
  行ってみて ご覧
  まあるい 目をした
   いい子だよ

 

  まあるい 目をした

 
  いい子だよ 
    

   
 

  Why is the crow cawing up there, Mom?
  'Cause, up in the mountain tree,
  Mother Crow has a pretty little girl of seven.
  Yes, the same age as you.

  She has a lovely child, lovely child; that's
  Why she's cawing up there.
  She has a lovely child, lovely child; that's
  Why she's cawing up there.

  Go look in the nest up in the mountain.
  You'll surely see a pretty little girl
  With big, round, sparkling eyes.
  Yes, a pretty little girl like you.
  

  With big, round, sparkling eyes.

  
Yes, a pretty little girl like you.

無断引用禁止 Copyright (C) YAMAGISHI, Katsuei

注記:「七つの子」の「子」を「男の子」と解釈することも可能であるが、ここでは下記・野口存彌氏の解説を考慮し、「女の子」と解釈した。また、原詞の理解の仕方によっては、「女の子」に語りかけているのが、当人の両親とも解釈できるが、ここでは母と娘の対話という設定にした。

◇この曲は「著作権消滅曲」です。
MIDI1はこちらから拝借しました。
MIDI2はこちらから拝借しました。                         

「四季の歌」 「かあさんの歌」 「上を向いて歩こう」 「遠くへ行きたい」  「星影のワルツ」 「惜別の歌」
「見上げてごらん夜の星を」 英語教育の一環としての「演歌」の翻訳
― METSでの実践
明海大学学歌「よろこび」 「与 作」
「証城寺の狸ばやし」 「春が来た」 「春の小川」 「故 郷」 「こいのぼり」 「浜辺の歌」
「人を恋うる歌」 朧月夜」 「坊がつる讃歌」 「夕焼け小焼け」 「さくら貝の歌」 「桃太郎」
「赤とんぼ」 「早春賦」 「われは海の子」 「仰げば尊し」 「しゃぼん玉」 「紅葉」
「赤い靴」 「浜千鳥」

参考:童謡が消えていく


      
「山岸教授の日英語サロン」に書いた文章


2006年03月18日

「七つの子」の「七つ」の意味

crowよく知られた、野口雨情の「七つの子」(作曲・本居長世)。その英訳を思い立ち、ほかにこの歌を英訳している人がどのくらいいるのかを確かめようと、インターネットその他で調べてみた。また、買ったままにしておいたGreg Irwin氏著『英語で歌う日本のうた〈第2集〉』(The Japan Times社刊行)にも目を通した。
 同書を見て、「おやっ」と思ったのは、「七つの子」というタイトルをIrwin氏がSeven Little Babiesと訳しておられたことだった。したがって、「かわいい七つの子があるからよ」という文句の英訳も同様のものになっている。
 同氏がそう解釈なさるのも無理からぬことのようである。いろいろ調べてみると、日本人でさえ、「七羽の子」の意味と解釈する人、「七歳になる子」の意味と解釈する人の二通りがあるようなのだ。ただし、私の語感からすれば、後者(七歳の子)の意味にしかならない。実は、このことは金田一春彦先生(故人)が、先生の御著書『金田一先生が語る日本語のこころ』(学研)の中で言及しておられることである。以下に関係箇所を引用させていただく。

 これはよく「七羽の子ども」というふうに解釈されていますけれども、私はちょっと違うように思います。もし「七羽の子ども」であれば、「七つ」と言うのは数え方としてちょっとしっくりこないように思います。この歌は、子供がお母さんに質問している歌です。子供が「お母さんあのカラスはどうして鳴いているいるの?」「それはね、小さいちょうどおまえと同じ七歳の子供がいて、可愛い可愛いと言っているんだよ」という意味ではないかな、と思いますが、皆さんはいかがでしょうか。(154頁)

 
 私も金田一先生のご意見に賛成である。
 なお、Irwin氏の英訳は、氏の“印象訳”あるいは“自由訳”と言うのであれば、ネイティブならではの素晴らしいものであるが、野口雨情の原詞の意味に忠実な訳かどうかという点になると、残念ながら、原詞との間にはかなりのズレがあると言えるようだ。


2006年03月19日

「七つの子」の「七つ」の意味(続)

前回、表題について小文を書いたが、そのあとでGreg Irwin氏の前出書に後注記があることに気づいた。それには、次のようにあった(関係箇所のみ引用)。

  The title of this song, Nanatsu no Ko, could also be interpreted as a seven-year-old baby crow, instead of seven little babies. If that is the case, I thought that it would be high time for that little crow to get out of the nest! So I chose the title Seven Little Babies.(「七つの子」という題名の「七つ」は、「七羽」ではなく「七歳」とも 解釈できますが、雛が七歳になっても巣立ちをしないのは困りものです。そこで、Seven Little Birdsというタイトルをつけました。)

 氏による「雛が七歳になっても巣立ちをしないのは困りものです」という解釈にも一理あるが、私はやはり「七歳」説を採る。それを補強するのは(前回の金田一先生のご説明と)次のような解説である。孫引きで恐縮であるが、参考までに記す。

 ここに、彌生書房から出版されている続野口雨情詩集「船頭小唄」という本がある。この本のなかの解題は野口存彌氏が書かれている。(雨情の息子さんである)その一文を引用してみよう。 

   ・・・『七つの子』の原形が明治四十年発表の『山烏』(『朝花夜花』収録)であることはよく知られており、『山烏』にも『七つの子』という詩句がうたわれているが、『七つの子』とは帯びときの式を迎えた七歳の女児をさすのではないか、と考えられる。帯びときの式というのは古い民俗行事をとりあげ、遠い時代の民衆の夢や祈りのなかをかけめぐることによって、父は『山烏』を書き、さらに大正十五年に至って『七つの子』という新しい童謡をうたいあげることができたのである。・・・」(船頭小唄−解題P230より引用)。 

 このように解釈するほうが、日本人としての私にはしっくり来るのであるが、読者諸氏にはどんな解釈を採られるであろうか。

【後日記1】こちらにも「七つの子」=「七歳」説を採る文章がある。
【後日記2】「七つの子」の「七つ」は、七羽の意味でも、七歳の意味でもなく、単に「幼さ」を意味する語であるという説、そうではなく、むしろ「多さ」を意味する語であるという説など、諸説紛々である。
【後日記3】「ママと歌おう 英語で歌う 日本の童謡」というYouTubeの動画でも「七つの子」を七羽と解釈している。



以下の文章は私のゼミの特修生で大学院博士前期課程1年生の大塚孝一君の手になるものです。
興味深い比較ですので、同君の了解を得て、転載します。


山岸勝榮教授

 今回は「七つの子」を取り上げます。山岸教授の御英訳と、Greg Irwin氏の訳を比較しまして、そちらに見られる相違を中心に述べてまいります。Yahooボックスの「共有」フォルダ内に、「訳比較 09 七つの子」の資料がございます。ご覧ください【下に引用;山岸】
 また、「七つ」の解釈に関しましては、山岸教授がブログにおきましてお書きになっていますので(平成18年3月18日http://blog.livedoor.jp/yamakatsuei/archives/2006-03-18.htmlと同年3月19日http://blog.livedoor.jp/yamakatsuei/archives/2006-03-19.html)、小研究では扱っておりません。

【山岸教授の「七つの子」の御訳 A Pretty Little Girl of Seven】
《第1連の御訳から読み取れる光景》
 山岸教授は、「七つの子」の第1連の歌詞を、母と娘の会話と解釈なさっています。それは、1連1行目にありますWhy is the crow cawing up there, Mom?という御訳、そして2〜4行目にあります'Cause, up in the mountain tree, / Mother Crow has a pretty little girl of seven. / Yes, the same age as you.より、判断できます。
 日本人の多くは、このように解釈すらせずに、ほとんど無意識で、この歌を歌い、聞いてきているのではないでしょうか。翻訳をすることで、この歌詞を意識的に考え、その解釈がいかに難しいかということを痛感する日本人は少なくないはずです。

《2連の御訳》
 2連の歌詞「可愛 可愛とからすは啼くの」を山岸教授はShe has a lovely child, lovely child; that's / Why she's cawing up there.とお訳しになっています。教授の御訳からは、英語的な発想に基づいた英語を学ぶことができます。
 もしゼミ生がこの原詞を訳すと、おそらくMy girl [child] is pretty [ lovely / cute ].などのようにbe動詞を使うように推測します。確かに誤りではないのでしょうが、日本語的な発想に基づいた英語と言えるでしょう。
 また、セミコロンを使うことで、1文目と2文目のつながりを密にすることができ、因果関係が明瞭になっています。こちらも歌詞の翻訳という作業においてだけではなく、アカデミックライティングにおきましても、わたくしたちが学ぶべき句読法であります。

《原詞にはない英語から判ること》

 山岸教授は、「からす」をMother Crowと、「可愛七つの子」をa pretty little girl of sevenとそれぞれお訳しになっています。もちろん、原詞の「からす」は父ガラスや父母ガラスとも解釈できますし、「可愛七つの子」も7歳になる息子のカラスでも、問題はありません。しかし、このようにお訳しになることで、カラスの親子と人の親子の関係が重なり、御訳に一層の深みが出ているように感じます。
 この親子関係の温かさがより感じられる御訳が他にもございます。具体的には、1連4行目のYes, the same age as you.と3連4行目のYes, a pretty little girl like you.ですが、こちらの御訳は原詞にあたる日本語がございません。しかし、この御訳があることにより、母の娘に対する愛情が手に取るように感じ取ることができます。ゼミ生は、この「翻訳の本質」を学ぶべきではないでしょうか。


【Irwin氏の「七つの子」の訳 Seven Little Babies】

《第1連の訳から読み取れる光景》
 Irwin氏は「七つの子」の第1連の歌詞を、母ガラスと「自分」との会話に設定し、訳出をしています。もちろん、そのような解釈も成り立ちます。しかし、日本人の中には、Irwin氏のように解釈する人はあまりいないのではないでしょうか。日本語と英語の発想法の違いと言えるでしょう。

《2連の訳》
 2連におけるIrwin氏の英訳は、氏独自の世界が反映されている非常に興味深い訳になっています。“Caw” they criedという英訳があります。私が興味深いと思った点は、Irwin氏が過去形で訳出をしていることです。原詞を読んでこれを過去形で訳す日本人はなかなかいないのではないでしょうか。該当する歌詞を英文法における「現在」や「現在進行形」で訳したとしても、リズムには乗りますし、支障はないように思います。Irwin氏が過去形で訳出した真の理由はもちろん、氏しか分かりません。Irwin氏は第2連を過去形で描写することで、2連を別の光景と捉えたのではないかと推測します。2連の歌詞は1連や3連ともリズムが異なっておりますし、2連の存在意義も他の連とはやはり違っているように感じます。Irwin氏も同様のことを想像し、2連のみを過去形で表すことにより、他の連との違いを際立たせたのかもしれません。その他のAs mother crow was standing by / Tell us when can we fly? という英訳に関しましては後述します。
 
《原詞にはない英語から判ること》

 Irwin氏は、唱歌や童謡を独自の視点で解釈し、英語に反映させています。今回の「七つの子」、"Seven Little Babies"も氏独特の考えが反映されているということが言えます。特に、原詞には無い英訳を見ると興味深いことが分かります。
 まず、Mother Crow(1連1行目)/ As mother crow was standing by(2連3行目) / Waiting for the food mother brings(3連最終行)などを見ますと、面倒見の良い母ガラスが心に浮かんできます。全体として母ガラスの「母親らしさ」を強調しているような英訳です。
 続いて、“Tell us when can we fly?”という、原詞には無い英訳ですが、いかにもIrwin氏の出身であるアメリカ的な発想を思わせます。すなわち、早く「巣立ち」をすること、つまり、「自立」をすることを良しとするキリスト教文化が反映されているように感じます。

【小考察】

 唱歌・童謡の翻訳や、訳の比較を通して常に感じることは、原詞をどのように解釈するかによって、仕上がった英訳が読み手に与える印象が変わるということです。
 今回研究対象に致しました「七つの子」には、一つ有名な議論がございます。前述致しましたが、「七つ」とは、「七歳」なのか、「七羽」なのかという議論でございます。山岸教授は、前者で解釈なさっています。日本語の「つ」の意味、作詞者の意図、その他、日本的立場などからご判断なさり、"A Pretty Little Girl of Seven"という訳出をなさったと考えられます。一方、Irwin氏は後者で解釈をしています。これも英語圏の人々のものの考え方から出た訳であるように思えます。
 「七つ」における議論だけではなく、この原詞が表す状況や、「からす」の解釈など、翻訳する人の解釈一つで詞が与える印象がまるで異なります。山岸教授の御訳からは、母ガラスが「娘」に対して、愛しさを抱いている様子が手に取るように分かります。一方のIrwin氏の訳からは、氏がこちらのホームページ(http://www.edu.dhc.co.jp/fun_study/kotonoha/kotonoha_004/)で述べているように、「母ガラスの面倒見の良さがうかがい知れる「七つの子」であります。
 原詞、つまり日本語がどれだけ深く読み込めるか、さらに、行間をどれほど読むか、つまり「原詞に対する理解度」が直接訳に表れてくるということになります。

平成25年8月21日
   大塚 孝一

英訳比較 pdf


下の文章はかつての山岸ゼミ生が専用掲示板に書き込んだもので、諸君の了解を得て転載してあります。

タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/03/25(Sat) 23:24

投稿者

吉川 良

山岸勝榮先生
 「七つの子」「証城寺の狸ばやし」の英訳を拝読させていただきました。メロディーに合わせて歌ってみましたが、とても自然に歌うことができました。
 私は二年前に、「与作」の英訳を試みて、授業の中で発表させていただきました。私の英訳は言葉足らずであったため、メロディーにのせて自然に歌うことができなかったことを記憶しております。当時、日本語は少々音を伸ばして発声しても、言っている意味を理解できますが、英語では不可能であるということ、また英訳する場合においては言葉を補ってやらなければならないということを学ばせていただきました。
 童謡を英訳し、歌として歌えるためにはメロディーに乗せて自然と歌えること、できるだけ簡単な単語で英訳すること、日本語の歌詞を正しく理解し、表面上の言葉だけではなくてその歌詞に込められた思いも英訳することが大切だと思います。吉川 良 (新年度ゼミ生)


タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/03/27(Mon) 17:57

投稿者

華山優子

山岸勝榮先生
 「七つの子」「証城寺の狸ばやし」の英訳発表についてお知らせくださりありがとうございます。先生の御訳を拝読いたしました。歌詞を拝読いたしますと、目の前に映像が浮かんで参ります。
 
昨年のゼミ授業で、私どもも歌の翻訳に挑戦いたしました。その際、日本語の歌詞を英訳することの難しさを痛感いたしました。日本語は、主語がなくても文章が成り立ちますし、言葉が足りなくても受け手(読み手)は書かれていない部分を想像し、その文章に含まれている意味を察してくれますが、英語の場合は日本語のように言葉が足りないと、受け手はその文章を理解できません。そのために、日本語を英訳するときには日本語の文章には書かれていない部分を補って翻訳する必要がございます。しかし、日本語の文章を正しく理解していなければ、本来の意味とは違う言葉を補ってしまい間違った翻訳となってしまいます。正しい翻訳を行うためには、日本語を正しくとらえる力が必要だということを学びました。
先生の御訳は、日本語の歌詞には書かれていない箇所を補い、その歌詞が伝えたいことを見事に英訳されております。先生は、童謡の背景についてきちんとご確認なさっており、翻訳の正確さをご証明なさっております。翻訳家は、ただ日本語を英語にするだけでなく、作品の背景を確認し、作品について正しい知識を待たねばならないと感じました。いい加減な知識で翻訳を行えば、その翻訳もいい加減なものとなってしまうのではないかと思います。
 先生の御訳について質問がございます。「七つの子」を”A Pretty Little Girl of Seven”と女の子として英訳なさっておいでですが、これはブログでご紹介くださいました野口存彌氏の文で書かれております「帯びときの式」からでしょうか。翻訳を行うときに頭を悩ませることの1つがこのような性別でございます。昨年度のゼミ生の勉強会でも、主語にどの人称代名詞を使うべきなのかというこが話題になったことがございます【回答済み;山岸】。
 御訳が発表される少し前に、先生は「七つの子」の「七つ」の解釈についてブログにお書き込みくださいました。そのご文章を拝読いたしましたとき、私は自分の解釈が間違っていることに気がつきました。お恥ずかしい話でございますが、私は「七つの子」は「七羽の子」と思っておりました。なぜそう認識してしまったのかはわかりませんが、幼いころから「七羽」と認識しており、カラスは七羽も雛を育てるのだと思っておりました。大人になるにつれ、カラスが七羽も雛を持つことはないとわかりましたが、それでもこの歌詞がいう「七つ」は「七羽」だと疑いもしませんでした。
 先生のご文章を拝読いたしましたときそばに主人がおりましたので、「七つの子って七歳の子って意味なんだね」と話しかけますと、主人はなぜそんな当たり前のことを聞くのだという顔で「ほかにどんな意味がある?」と不思議そうに聞き返しました。思い込みというものは、本当に恐ろしいと感じました。このブログを拝読しなければ、私は間違いなく「七羽」と翻訳すると思います。思い込みや間違った認識で翻訳をしてしまわぬように、自分の知識や解釈が間違っていないということをきちんと確認しなければならないということを学びました。華山優子(新年度ゼミ特修生)


タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/03/28(Tue) 00:22

投稿者

渡辺翔子  

山岸勝榮先生
 先生の御訳を私どもにご紹介下さり、まことに有難うございました。先生のご文章を拝読させていただきました。
 「七つの子」「証城寺の狸ばやし」も1番の歌詞は聞いたことがありましたが、2番、3番までは知りませんでした。非常に懐かしく思います。私事ですが、「証城寺の狸ばやし」の歌詞で、「証 証城寺」という箇所は、私の名前が「翔子」ですので、保育園の頃に替え歌にしてからかわれた記憶がございます。
 
日本語の歌詞を読ませていただいた折、2曲とも歌詞が短編なので、この短い日本語をどう英訳したら好いか非常に悩みました。
 「七つの子」は私も「七羽の子」と解釈しておりましたので、先生の御訳やブログでお書きになられたご文章を拝読させていただき、はじめて「七歳の子」だと学ばせていただきました。自分の勝手な解釈や考え方だけではなく、先生がほかの情報や書籍をお調べになられたように、その歌詞をどうとらえるのか。どのような背景がその歌詞にはあるのかを勉強してから、訳出の作業に取り掛かることが大事だということを学ばせていただきました。
 
「七つの子」はカラスにのみ焦点をあてた曲だとばかり思い込んでおりましたので、母から子への愛情が込められた歌詞だとは思いもしませんでした。しかし、先生の御訳を拝読いたしますと、母が娘のあたまを撫でながら、カラスの親と自分を照らし合わせながら、子供へ愛情を込めて語りかけている様子が目に浮かびました。
 昨年から山岸ゼミで和訳を洋訳にする作業を学ばせていただき、童謡や日本語の歌詞を以前よりも深く味わうようになりました。先生が「翻訳といっても、大事なのは日本語です」とご指導下さったお言葉を、深く実感いたしております。渡辺翔子(来年度ゼミ特修生)


タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/03/28(Tue) 22:31

投稿者

上村美歩  

山岸勝榮先生
 「七つの子」「証城寺の狸ばやし」の御訳をご紹介くださりありがとうございます。先生の英訳を拝読させていただきました。
童謡はとてもシンプルに作られていますが、それを英訳するとなりますと、大変難しい作業だと思います。日本語の歌詞をそのまま英訳しましても、文化が異なりますので、外国の方々はきちんと理解することができません。そのことは、先生の対照言語の授業の中でも学ばせていただきました。
 そして、先生は「七つの子」の最初の一行を“Why is the crow cawing up there, Mom?”と英訳なさっておられます。最後に“Mom?”と一言付け足されておいでですが、この一言がこの歌の印象をとても温かいものにし、日本語の歌詞により忠実に翻訳なさっています。また、“Yes, the same age as you.”や“Yes, a pretty little girl like you.”という歌詞は、日本語の歌詞のなかには書かれておりません。しかし、これらの二行の歌詞が、母親が子供を大切に思う気持ちを表現されており、親子の微笑ましい情景が思い浮かんで参ります。私も正しい翻訳を行うために、日本語を正しく理解できますよう努力をして参ります。新年度ゼミ生 上村美歩


タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/03/30(Thu) 00:25

投稿者

佐藤亜津子

山岸勝榮先生
 童謡「七つの子」「証城寺の狸ばやし」の英訳を発表して下さりありがとうございます。この2つの童謡は小さい頃から、口ずさんでいたものでした。とくに、「七つの子」の方は、最近でも、外を歩いている時にからすが啼けば、自然と口ずさんでしまいます。ですが、お恥ずかしい事なのですが、‘からす、なぜ啼くの〜・・・’という童謡の題名が「七つの子」であったことを、初めて知りました。そして、私も華山さんが書かれていましたように、「七つの子」とは、「七羽の子」という意味なのだと思っておりました。今回、山岸先生の「七つの子」の英訳を拝見させていただき、この童謡には、とても温かいメッセージが込められているものなのだということがわかりました。そのメッセージというのは、母と子の何気ない日常の会話であったり、母が子をとても愛していることが伝わってくるところであったりなどです。しかし、きっと、山岸先生の英訳された文を見なければ、「七つの子」が、母が、子に対する温かい気持ちを謡った童謡であることを知らずにいたと思います。また日本語の詩と英語の詩を比較しましても、大きな意味の違いはないのですが、日本語の詩とは違うイメージが英語の詩を見ている時、浮かんで参りました。何故なのでしょう。そして、もし私が「七つの子」を翻訳したならば、また違った英訳が完成したのではないかと思いました。翻訳をするには、広い視野を持ち、様々な視点から翻訳をしたい文章を、見ることなのではないかと思いました。新ゼミ生 佐藤亜津子 


タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/04/02(Sun) 22:59

投稿者

栗田知里

山岸勝榮先生
 童謡「七つの子」「証城寺の狸ばやし」の英訳をご紹介くださいまして、ありがとうございます。
「七つの子」に関しては、私は今までただ漠然と「七歳の子」だと思っておりました。「七羽の子」という解釈もあったのですね。先生が載せてくださった色々な解釈を拝見しましたが、やはり私も「七歳の子」の方を支持します。Greg Irwin氏が、七歳にもなって親の世話になっているのは困ったものだと言及しているところを読み、外国人の考え方がうかがえました。子供といえど幼いうちから個人として扱われている風習から、そのような意見をおっしゃっているのかと、私なりに感じました。
 先生の訳を拝見しまして、翻訳の難しさを痛感いたしました。日本の童話を英訳するにあたって、リズムや単語を揃えるだけでなく、まずその童話をしっかりと理解しなければなりません。その上で、童話に込められた繊細な想いをきちんと英語で表現しなければならないのだと思いました。私もうまく翻訳ができるよう、正しく日本語を理解していきたいと思います。栗田知里(新ゼミ生)


タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/04/04(Tue) 13:33

投稿者

林明日香

山岸勝榮先生
 童謡「七つの子」「証城寺の狸ばやし」2曲の英訳をご紹介くださり、ありがとうございます。お返事を申し上げるのが遅くなってしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。
 「七つの子」の御訳を拝読し、まことに恥ずかしながら、この歌が対話している様子を歌ったものだということに初めて気づきました。これは私の勝手な思い込みではありますが、「からす なぜ啼くの」という一文は「からすはなぜ啼くのでしょう?それはね...」と、一人の話し手が説明しているものだと思っていました。“Why is the crow cawing up there, Mom? と山岸先生が訳されているのを拝読し、これが対話であり、母親の子供への愛情が表現されている歌なのだということを知りました。「七つの子」という童謡に、これほどまで無知な私ですから、もちろん、他のゼミ生も書き込んでいるように、「七つの子」とは「七羽のからすの子」だと思い込んでいました。日本人であるにもかかわらず、ましてや幼少の頃はよく歌っていた歌であるのに、「この歌について何も知らない」という日本文化についての勉強不足を痛感致します。林明日香(新年度ゼミ特修生)


タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/04/04(Tue) 14:58

投稿者

上村あゆ美

山岸勝榮先生
 「七つの子」「証城寺の狸ばやし」の英訳についてご紹介くださり有り難うございました。私は山岸先生の英訳を拝読して、「七つの子」の解釈を全く誤っていたことに気がつきました。私は物語風に、人間「カラスさんなぜ鳴くの?」からす「山に七羽の子供がいるからだよ。」という解釈をしておりました。
 「証城寺の狸ばやし」は証城寺のご説明を拝読して初めて意味を理解しました。それまではなぜ和尚さんに勝とうとしているのか、何を競っているのかわかりませんでした。翻訳の技術は大切ですが、それと同様に作品の背景や内容も重要であり、よい翻訳をするには、まず背景を知ることが第一だと学ばせていただきました。上村あゆ美(新年度ゼミ特修生)


タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/04/07(Fri) 17:23

投稿者

石田眞紀子

山岸勝榮先生
 先生の御訳をご紹介くださり、まことにありがとうございます。お返事を申し上げますのが大変遅くなり、まことに申し訳ございません。
先生の御訳を拝読いたしました。先生が以前にご発表されました「かあさんの歌」「四季の歌」同様に、「七つの子」「証城寺の狸ばやし」の2曲も声に出してすぐに歌うことができました。昨年のゼミ授業内で、日本の歌を英訳する課題を何度か取り組んでまいりましたが、「歌えるようにすること」という課題を乗り越えることがいつもできずにおりました。それは、英語の語彙不足や使用した英単語の本来の意味を理解していなかったことなど、自身の勉強不足からなる訳であったからだと感じております。翻訳を行う上で、英語のみならず、日本語の理解が重要であることを改めて痛感いたしました。きちんとした日本語を使いこなせるように、勉学に励んで参りますので、今後ともご指導を宜しくお願い申し上げます。石田眞紀子(2006年度ゼミ特修生)



タイトル

山岸勝榮先生

投稿日

2006/04/09(Sun) 16:43

投稿者

生井優里恵

山岸勝榮先生
 
「七つの子」「証城寺の狸ばやし」の英訳をご紹介くださり、まことに有難う御座います。また、お返事が遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。
「七つの子」ですが、私も七羽の子と解釈しておりました。先生のブログを拝読させていただいた時に、「七歳の子」であるという事を初めて知った次第で御座います。また、1番の歌詞しか存じておりませんでした。
「まあるい 目をした」の箇所ですが、先生は‘With big, round, sparkling eyes. と訳していらっしゃいます。sparklingを入れたことによって、子供の純粋な輝く瞳を想像することができました。また、自分の子供に対する親烏の愛情も伝わって参りました。先生の御訳を拝読させていただき、この歌をよく歌ってくれた両親を思い出して、とても穏やかな気持ちになりました。
 「証城寺の狸ばやし」ですが、幼稚園の初めてのおゆうぎ会で、タンバリンを叩きながら歌った事を覚えております。タンバリンをたぬきのお腹に見立てて、無邪気に叩いていた事を思い出しました。
 「ぽんぽこ ぽんの ぽん」の箇所ですが、この日本語に対応する英語があるのか、という点で英訳にとても悩みました。ローマ字表記にしてそのまま訳してしまうと、英語圏の方々には全く伝わりません。たぬきがお腹を叩いて「ぽんぽこ ぽんの ぽん」という音を出している、という根本的な部分に全く気付いておりませんでした。今後は、日本語が持つ曖昧さの中から、奥深くにある意味を汲み取って英訳して参ります。生井優里恵(新年度ゼミ特修生)