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山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/03/25(Sat) 23:24
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投稿者
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吉川 良
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山岸勝榮先生
「七つの子」と「証城寺の狸ばやし」の英訳を拝読させていただきました。メロディーに合わせて歌ってみましたが、とても自然に歌うことができました。
私は二年前に、「与作」の英訳を試みて、授業の中で発表させていただきました。私の英訳は言葉足らずであったため、メロディーにのせて自然に歌うことができなかったことを記憶しております。当時、日本語は少々音を伸ばして発声しても、言っている意味を理解できますが、英語では不可能であるということ、また英訳する場合においては言葉を補ってやらなければならないということを学ばせていただきました。
童謡を英訳し、歌として歌えるためにはメロディーに乗せて自然と歌えること、できるだけ簡単な単語で英訳すること、日本語の歌詞を正しく理解し、表面上の言葉だけではなくてその歌詞に込められた思いも英訳することが大切だと思います。吉川 良 (新年度ゼミ生)
タイトル
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:
山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/03/27(Mon) 17:57
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投稿者
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華山優子
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山岸勝榮先生
「七つの子」と「証城寺の狸ばやし」の英訳発表についてお知らせくださりありがとうございます。先生の御訳を拝読いたしました。歌詞を拝読いたしますと、目の前に映像が浮かんで参ります。
昨年のゼミ授業で、私どもも歌の翻訳に挑戦いたしました。その際、日本語の歌詞を英訳することの難しさを痛感いたしました。日本語は、主語がなくても文章が成り立ちますし、言葉が足りなくても受け手(読み手)は書かれていない部分を想像し、その文章に含まれている意味を察してくれますが、英語の場合は日本語のように言葉が足りないと、受け手はその文章を理解できません。そのために、日本語を英訳するときには日本語の文章には書かれていない部分を補って翻訳する必要がございます。しかし、日本語の文章を正しく理解していなければ、本来の意味とは違う言葉を補ってしまい間違った翻訳となってしまいます。正しい翻訳を行うためには、日本語を正しくとらえる力が必要だということを学びました。
先生の御訳は、日本語の歌詞には書かれていない箇所を補い、その歌詞が伝えたいことを見事に英訳されております。先生は、童謡の背景についてきちんとご確認なさっており、翻訳の正確さをご証明なさっております。翻訳家は、ただ日本語を英語にするだけでなく、作品の背景を確認し、作品について正しい知識を待たねばならないと感じました。いい加減な知識で翻訳を行えば、その翻訳もいい加減なものとなってしまうのではないかと思います。
先生の御訳について質問がございます。「七つの子」を”A Pretty Little Girl of Seven”と女の子として英訳なさっておいでですが、これはブログでご紹介くださいました野口存彌氏の文で書かれております「帯びときの式」からでしょうか。翻訳を行うときに頭を悩ませることの1つがこのような性別でございます。昨年度のゼミ生の勉強会でも、主語にどの人称代名詞を使うべきなのかというこが話題になったことがございます【回答済み;山岸】。
御訳が発表される少し前に、先生は「七つの子」の「七つ」の解釈についてブログにお書き込みくださいました。そのご文章を拝読いたしましたとき、私は自分の解釈が間違っていることに気がつきました。お恥ずかしい話でございますが、私は「七つの子」は「七羽の子」と思っておりました。なぜそう認識してしまったのかはわかりませんが、幼いころから「七羽」と認識しており、カラスは七羽も雛を育てるのだと思っておりました。大人になるにつれ、カラスが七羽も雛を持つことはないとわかりましたが、それでもこの歌詞がいう「七つ」は「七羽」だと疑いもしませんでした。
先生のご文章を拝読いたしましたときそばに主人がおりましたので、「七つの子って七歳の子って意味なんだね」と話しかけますと、主人はなぜそんな当たり前のことを聞くのだという顔で「ほかにどんな意味がある?」と不思議そうに聞き返しました。思い込みというものは、本当に恐ろしいと感じました。このブログを拝読しなければ、私は間違いなく「七羽」と翻訳すると思います。思い込みや間違った認識で翻訳をしてしまわぬように、自分の知識や解釈が間違っていないということをきちんと確認しなければならないということを学びました。華山優子(新年度ゼミ特修生)
タイトル
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:
山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/03/28(Tue) 00:22
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投稿者
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渡辺翔子
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山岸勝榮先生
先生の御訳を私どもにご紹介下さり、まことに有難うございました。先生のご文章を拝読させていただきました。
「七つの子」も「証城寺の狸ばやし」も1番の歌詞は聞いたことがありましたが、2番、3番までは知りませんでした。非常に懐かしく思います。私事ですが、「証城寺の狸ばやし」の歌詞で、「証
証 証城寺」という箇所は、私の名前が「翔子」ですので、保育園の頃に替え歌にしてからかわれた記憶がございます。
日本語の歌詞を読ませていただいた折、2曲とも歌詞が短編なので、この短い日本語をどう英訳したら好いか非常に悩みました。
「七つの子」は私も「七羽の子」と解釈しておりましたので、先生の御訳やブログでお書きになられたご文章を拝読させていただき、はじめて「七歳の子」だと学ばせていただきました。自分の勝手な解釈や考え方だけではなく、先生がほかの情報や書籍をお調べになられたように、その歌詞をどうとらえるのか。どのような背景がその歌詞にはあるのかを勉強してから、訳出の作業に取り掛かることが大事だということを学ばせていただきました。
「七つの子」はカラスにのみ焦点をあてた曲だとばかり思い込んでおりましたので、母から子への愛情が込められた歌詞だとは思いもしませんでした。しかし、先生の御訳を拝読いたしますと、母が娘のあたまを撫でながら、カラスの親と自分を照らし合わせながら、子供へ愛情を込めて語りかけている様子が目に浮かびました。
昨年から山岸ゼミで和訳を洋訳にする作業を学ばせていただき、童謡や日本語の歌詞を以前よりも深く味わうようになりました。先生が「翻訳といっても、大事なのは日本語です」とご指導下さったお言葉を、深く実感いたしております。渡辺翔子(来年度ゼミ特修生)
タイトル
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:
山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/03/28(Tue) 22:31
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投稿者
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:
上村美歩
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山岸勝榮先生
「七つの子」と「証城寺の狸ばやし」の御訳をご紹介くださりありがとうございます。先生の英訳を拝読させていただきました。
童謡はとてもシンプルに作られていますが、それを英訳するとなりますと、大変難しい作業だと思います。日本語の歌詞をそのまま英訳しましても、文化が異なりますので、外国の方々はきちんと理解することができません。そのことは、先生の対照言語の授業の中でも学ばせていただきました。
そして、先生は「七つの子」の最初の一行を“Why
is the crow cawing up there, Mom?”と英訳なさっておられます。最後に“Mom?”と一言付け足されておいでですが、この一言がこの歌の印象をとても温かいものにし、日本語の歌詞により忠実に翻訳なさっています。また、“Yes, the same age as
you.”や“Yes, a pretty little
girl like you.”という歌詞は、日本語の歌詞のなかには書かれておりません。しかし、これらの二行の歌詞が、母親が子供を大切に思う気持ちを表現されており、親子の微笑ましい情景が思い浮かんで参ります。私も正しい翻訳を行うために、日本語を正しく理解できますよう努力をして参ります。新年度ゼミ生 上村美歩
タイトル
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:
山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/03/30(Thu) 00:25
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投稿者
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:
佐藤亜津子
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山岸勝榮先生
童謡「七つの子」と「証城寺の狸ばやし」の英訳を発表して下さりありがとうございます。この2つの童謡は小さい頃から、口ずさんでいたものでした。とくに、「七つの子」の方は、最近でも、外を歩いている時にからすが啼けば、自然と口ずさんでしまいます。ですが、お恥ずかしい事なのですが、‘からす、なぜ啼くの〜・・・’という童謡の題名が「七つの子」であったことを、初めて知りました。そして、私も華山さんが書かれていましたように、「七つの子」とは、「七羽の子」という意味なのだと思っておりました。今回、山岸先生の「七つの子」の英訳を拝見させていただき、この童謡には、とても温かいメッセージが込められているものなのだということがわかりました。そのメッセージというのは、母と子の何気ない日常の会話であったり、母が子をとても愛していることが伝わってくるところであったりなどです。しかし、きっと、山岸先生の英訳された文を見なければ、「七つの子」が、母が、子に対する温かい気持ちを謡った童謡であることを知らずにいたと思います。また日本語の詩と英語の詩を比較しましても、大きな意味の違いはないのですが、日本語の詩とは違うイメージが英語の詩を見ている時、浮かんで参りました。何故なのでしょう。そして、もし私が「七つの子」を翻訳したならば、また違った英訳が完成したのではないかと思いました。翻訳をするには、広い視野を持ち、様々な視点から翻訳をしたい文章を、見ることなのではないかと思いました。新ゼミ生 佐藤亜津子
タイトル
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:
山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/04/02(Sun) 22:59
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投稿者
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:
栗田知里
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山岸勝榮先生
童謡「七つの子」と「証城寺の狸ばやし」の英訳をご紹介くださいまして、ありがとうございます。
「七つの子」に関しては、私は今までただ漠然と「七歳の子」だと思っておりました。「七羽の子」という解釈もあったのですね。先生が載せてくださった色々な解釈を拝見しましたが、やはり私も「七歳の子」の方を支持します。Greg Irwin氏が、七歳にもなって親の世話になっているのは困ったものだと言及しているところを読み、外国人の考え方がうかがえました。子供といえど幼いうちから個人として扱われている風習から、そのような意見をおっしゃっているのかと、私なりに感じました。
先生の訳を拝見しまして、翻訳の難しさを痛感いたしました。日本の童話を英訳するにあたって、リズムや単語を揃えるだけでなく、まずその童話をしっかりと理解しなければなりません。その上で、童話に込められた繊細な想いをきちんと英語で表現しなければならないのだと思いました。私もうまく翻訳ができるよう、正しく日本語を理解していきたいと思います。栗田知里(新ゼミ生)
タイトル
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山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/04/04(Tue) 13:33
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投稿者
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:
林明日香
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山岸勝榮先生
童謡「七つの子」と「証城寺の狸ばやし」2曲の英訳をご紹介くださり、ありがとうございます。お返事を申し上げるのが遅くなってしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。
「七つの子」の御訳を拝読し、まことに恥ずかしながら、この歌が対話している様子を歌ったものだということに初めて気づきました。これは私の勝手な思い込みではありますが、「からす
なぜ啼くの」という一文は「からすはなぜ啼くのでしょう?それはね...」と、一人の話し手が説明しているものだと思っていました。“Why is the crow
cawing up there, Mom?” と山岸先生が訳されているのを拝読し、これが対話であり、母親の子供への愛情が表現されている歌なのだということを知りました。「七つの子」という童謡に、これほどまで無知な私ですから、もちろん、他のゼミ生も書き込んでいるように、「七つの子」とは「七羽のからすの子」だと思い込んでいました。日本人であるにもかかわらず、ましてや幼少の頃はよく歌っていた歌であるのに、「この歌について何も知らない」という日本文化についての勉強不足を痛感致します。林明日香(新年度ゼミ特修生)
タイトル
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:
山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/04/04(Tue) 14:58
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投稿者
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:
上村あゆ美
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山岸勝榮先生
「七つの子」と「証城寺の狸ばやし」の英訳についてご紹介くださり有り難うございました。私は山岸先生の英訳を拝読して、「七つの子」の解釈を全く誤っていたことに気がつきました。私は物語風に、人間「カラスさんなぜ鳴くの?」からす「山に七羽の子供がいるからだよ。」という解釈をしておりました。
「証城寺の狸ばやし」は証城寺のご説明を拝読して初めて意味を理解しました。それまではなぜ和尚さんに勝とうとしているのか、何を競っているのかわかりませんでした。翻訳の技術は大切ですが、それと同様に作品の背景や内容も重要であり、よい翻訳をするには、まず背景を知ることが第一だと学ばせていただきました。上村あゆ美(新年度ゼミ特修生)
タイトル
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:
山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/04/07(Fri) 17:23
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投稿者
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:
石田眞紀子
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山岸勝榮先生
先生の御訳をご紹介くださり、まことにありがとうございます。お返事を申し上げますのが大変遅くなり、まことに申し訳ございません。
先生の御訳を拝読いたしました。先生が以前にご発表されました「かあさんの歌」や「四季の歌」同様に、「七つの子」と「証城寺の狸ばやし」の2曲も声に出してすぐに歌うことができました。昨年のゼミ授業内で、日本の歌を英訳する課題を何度か取り組んでまいりましたが、「歌えるようにすること」という課題を乗り越えることがいつもできずにおりました。それは、英語の語彙不足や使用した英単語の本来の意味を理解していなかったことなど、自身の勉強不足からなる訳であったからだと感じております。翻訳を行う上で、英語のみならず、日本語の理解が重要であることを改めて痛感いたしました。きちんとした日本語を使いこなせるように、勉学に励んで参りますので、今後ともご指導を宜しくお願い申し上げます。石田眞紀子(2006年度ゼミ特修生)
タイトル
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:
山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2006/04/09(Sun) 16:43
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投稿者
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: 生井優里恵
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山岸勝榮先生
「七つの子」と「証城寺の狸ばやし」の英訳をご紹介くださり、まことに有難う御座います。また、お返事が遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。
「七つの子」ですが、私も七羽の子と解釈しておりました。先生のブログを拝読させていただいた時に、「七歳の子」であるという事を初めて知った次第で御座います。また、1番の歌詞しか存じておりませんでした。
「まあるい 目をした」の箇所ですが、先生は‘With big, round, sparkling eyes.’ と訳していらっしゃいます。sparklingを入れたことによって、子供の純粋な輝く瞳を想像することができました。また、自分の子供に対する親烏の愛情も伝わって参りました。先生の御訳を拝読させていただき、この歌をよく歌ってくれた両親を思い出して、とても穏やかな気持ちになりました。
「証城寺の狸ばやし」ですが、幼稚園の初めてのおゆうぎ会で、タンバリンを叩きながら歌った事を覚えております。タンバリンをたぬきのお腹に見立てて、無邪気に叩いていた事を思い出しました。
「ぽんぽこ ぽんの ぽん」の箇所ですが、この日本語に対応する英語があるのか、という点で英訳にとても悩みました。ローマ字表記にしてそのまま訳してしまうと、英語圏の方々には全く伝わりません。たぬきがお腹を叩いて「ぽんぽこ ぽんの ぽん」という音を出している、という根本的な部分に全く気付いておりませんでした。今後は、日本語が持つ曖昧さの中から、奥深くにある意味を汲み取って英訳して参ります。生井優里恵(新年度ゼミ特修生)
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