Here's a beautiful seashell, a pink-colored one, for you.
I dedicate it for you who passed away so young.
I found it on the beach last year when I was strolling there alone.
And I've saved it 'cause it reminds me of the days I spent with you.
The light rouge of the seashell is the proof of my love for you.
My passion burns as ever, though I'm lonely as could be.
Coming all the way to you is the faint smell of the seashell,
The proof of the ripples of my heart, yearning for you, my dearest one.
ああなれど わが想いははかなく
うつし世の なぎさに果てぬ
But, alas, my love for you, how short-lived and unrequited it was,
Meeting its fate where the tide dies on a lonely, empty beach.
山岸勝榮先生 「さくら貝の歌」と「桃太郎」の英訳ご公表についてお書き込みくださり、ありがとうございます。 「さくら貝の歌」は初めて聴いた歌でしたが、山岸先生がご紹介くださったホームページを拝見し、この歌がつくられた背景などを知ることができました。作曲家と作詞家が、それぞれ初恋の人を想ってつくった歌だということを知ると、日本語の歌詞に込められた切ない思いを感じました。一番の歌詞に「美しきさくら貝ひとつ」という部分がございます。山岸先生の御訳ではこの部分を“Here's
a beautiful sea shell, a pink-colored one, for you.”と訳していらっしゃるのを拝読し、“Here's”という単語を用いることで「ほら、きれいな貝殻だよ。」というような優しい呼びかけを思い浮かべることができました。さらに山岸先生は御訳の中で、日本語の歌詞にはない“I've
saved it 'cause it reminds me of the days I spent with you.”という歌詞を補足していらっしゃり、補足によってこの歌の歌詞に込められた「切なさ」がより一層引き立っているのだと感じました。 「桃太郎」という童謡につきましては、幼い頃によく歌っていた歌でしたが、2番以降の歌詞を詳しく見たのは今回が初めてでした。歌詞に出てくる「鬼」というものを英語で考えた時に、“devil”では「悪魔」の意味になってしまい、「桃太郎」のお話に出てくる「鬼」とはかけ離れたイメージになってしまうので、どんな言葉がよいのかわかりませんでした。山岸先生は御訳の中で“ogre”という単語を用いておられたので、“ogre”という単語を辞書で調べましたところ、“ogre”が「(童話や民話に出てくる)人食い鬼」ということがわかりました。「鬼」いう生き物は日本独自のものだと思っていたので、英語圏の童謡の中でも存在し得るということを初めて知り、大変驚きました。
今年のお盆には、姉が子供を連れて里帰りするそうです。私も同じ頃に帰省する予定ですので、その時に、山岸先生が英訳された童話を甥と姪に歌ってやりたいと思っております。林明日香(現ゼミ特修生)
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/15(Sat) 01:29
投稿者
: 渡辺翔子
山岸勝榮先生
先生の御訳を私どもにご紹介下さりまことに有難うございます。御訳を拝読させていただき、学ばせていただきましたことを書き込ませていただきます。 「さくら貝のうた」は初めて聞きました。先生がご紹介下さりました曲といっしょに歌詞を拝読させていただきましたが、詩の切なさと曲のなめらかな曲調が調和していて、ひじょうに素敵な曲だと感じました。「去年」を「こぞ」と読んだり、「はろばろと かよう香りは 君恋うる 胸のさざなみ」という歌詞はまるで和歌のようだったり、日本語特有の言葉の美しさが込められている曲だと感じました。「君恋うる 胸のさざなみ」の箇所を先生は"The proof of the ripples of my heart, yearning for you, my dearest one."と後ろから訳出なさっております。きっと私でしたら最初からそのまま訳出してしまったと思いますが、先生の御訳は、日本語の詩よりもさらに愛情深い印象を読み手にお与えになる御訳だと感じました。"my dearst"と付け加えていらっしゃるところが特に勉強になりました。 「桃太郎」は保育園の頃にお遊戯会を行なったり、絵本で読んだりと馴染み深い歌でございます。先生の御訳を拝読させていただきながら、曲に合わせて英語で思わず歌ってしまいました。一つ一つの歌詞が短い歌ほど英訳するのにいつもあたまを悩ませてしまうので、私も日本語の語彙力と、その日本語をどう英訳するかというセンスを身につけなければと思います。たとえば2番の「やりましょう」の箇所ですが、"I'll
give you"や"I'll send you"という単語が思いつきましたが、なんだか歌にしては固い表現になってしまうと感じましたので、先生が"Yes,
I will."と訳出しておられるのを拝読させていただき、勉強になりました。また、4番の歌詞では出だしを"Let's"で韻を踏んだ御訳になさっていらっしゃるので、訳出する際の工夫についてまでも学ばせていただきました。まことに有難うございます。渡辺翔子(現ゼミ特修生)
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/16(Sun) 17:24
投稿者
: 華山優子
山岸勝榮先生 「さくら貝の歌」と「桃太郎」の英訳をご公表なさたことをお教えくださり、ありがとうございます。
これらの2曲は私も翻訳に挑戦いたしましたが、どちらの曲もうまく翻訳できませんでした。 「さくら貝の歌」では、”Here’s〜”から始めていらっしゃいますので歌いやすく、また歌詞の持つ優しさが伝わって参ります。私は”I will give you
the beautiful sea shell”と訳出いたしましたが、これでは「きれいな貝殻をやるよ」というような印象を受けます。林さんも書き込んでおられますが、先生の御訳からは「ほら、きれいな貝殻だよ。」というように優しい印象を受けます。「去り行ける 君にささげん」の箇所は”passed
so young”、「なんという若さで逝ってしまった」を付け加えることで、若くして亡くなった愛しい人への思いが伝わって参ります。「わが燃ゆる さみし血潮よ」の箇所は“My
passion burns as ever, though I'm lonely as could be.”となさり、「私の思いはまだ燃えている でも、この上なく寂しい(独りぼっちだ)」ということが伝わって参ります。
また、「ああなれど」の箇所の、”But, alas”という表現を初めて知りました。”alas”(ああ、さみしい)という単語を存じませんでしたので、このような場合には”alas”を使えばよいことを学びました。私は、「なれど」という日本語に引きずられ、”but”や”however”のような単語しか思いつきませんでした。しかしながら、この単語だけでは日本語の歌詞の意味は伝わらないと考え、”Oh
my sweetheart”「ああ、私の愛しい人」と訳出いたしましたが、やはり日本語の歌詞が持つ切なさが伝わっていないと思っておりました。先生の御訳からは、日本語の歌詞が持つ優しさや切なさが伝わって参り、大変感銘を受けました。 「桃太郎」についても翻訳に挑戦いたしましたが、こちらも頭を悩ませました。2番の「やりましょう やりましょう」を私は”I'll give it, give
it to you”といたしましたが、1番の歌詞で”Will you give me〜”と聞いているので、ここは先生の御訳のように”Yes,
I will. Yes,I will.”と”Yes”でうけるのが良いということを学びました。また、「あなたについてどこまでも」の箇所を、私は”I'll
go anywhere you go”といたしましたが”anywhere”は「あなたが行くどこか」という印象があるので”wherever”を使うほうが良いということを知りました。
「そりゃ進め」を”Let's march on”のように”march”を使えばよいということや、「鬼」を”ogre”とすること、「萬萬歳」を”Hurrah,
rah,rah”、「えんやらや」を”heave-ho”とするなど、日本語独特の言い回しと思っていた言葉を英語に翻訳できるということを知り、より多くの知識を身に付けねばならないと痛感いたしました。特に、「えんやらや」が”heave-ho”という英語に訳せると知り、驚いております。
6番の歌詞では、「犬、猿、雉子」が出て参りますが、これを全て英語に訳してしまうと語数が多くなってしまい歌えなくなることから、”The animal
companions”「お供の動物たち」とすることなども、大変勉強になりました。
童謡は日本の文化を伝えるのに、とてもよい材料だと思います。今年の夏休みに、私はイギリスでホームステイをいたしますので、ホストファミリーにこれらの歌を紹介できればと思っております。華山優子(4年次特修生)
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/16(Sun) 16:31
投稿者
: 佐藤 佳相
山岸勝榮先生 「さくらの貝の歌」では林さんや渡辺さんがおっしゃるとおりに、初恋の人を思い、優しい呼びかけ表現や日本語の美しさが込められた曲であると感じ、この曲から深い切なさが伝わって参りました。特に「われ一人 拾いし貝よ」の箇所を「And
I've saved it 'cause it reminds me of the days I spent with you.」と訳出なさっている点に心を強く打たれました。拾うをsaveと訳出することによって初恋の人との日々を思い出させる貝をただ拾うのではなく「大切に守るような気持ちで貝を拾った」というように感じられ、深い優しさを感じました。初恋の人をどれほど大切にしていたかということが痛いほど伝わって参りました。 「桃太郎」では曲に合わせて英語の歌詞でも歌えることに気づき、渡辺さんと同様に思わず口ずさんでしまいました。またLet's march onと英訳なされている点では、鬼退治に恐れをなしに堂々と歩んでいる様が浮かんで参りました。一見英訳することが簡単に思えましたが、実際に少し行ってみると文章が長くなってしまったり、また音に合わせて歌うことが出来ず、英訳の難しさを改めて感じました。新ゼミ生 佐藤 佳相
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/17(Mon) 00:03
投稿者
: 吉川 良
山岸勝榮先生 「さくら貝の歌」「桃太郎」の英訳をご紹介くださりまことにありがとうございます。私もコミュニケーション特講Vの授業で二曲の英訳に挑戦致しましたが、私の語感の未熟さをひしと感じました。 「さくら貝の歌」の英訳におきまして私はI will give you a beautiful reddish sea shell to my lover who
passed away so youngと訳出致しました。reddishはさくら色というより、少し赤味を帯びた色を指しますので、先生が御訳されましたようにpink-coloredとすべきことを学びました。また日本人が「さくら」から想像するのはさくらの花びらとその花びらのピンク色ですが、英語圏の人々が"cherry"から頭に思い浮かべるのは「さくらんぼ」ですので、安易に「さくら貝」を「cherry
sea shell」と訳出してはならないことを知りました。"lover"は恋人よりも愛人を強くイメージさせる語であり、言い換えるのなら"love"と訳出するのがふさわしいと言うことをお教えくださりました。最後の歌詞の英訳におきまして、先生はMeeting
its fate where the tide dies on a lonely, empty beachと御訳なされています。先生が御訳なされたmeeting
one's fateの中に「運命の人(男性、女性)に出会う」という意味と「運命に遭う(この歌の中では恋する女性を失ってしまったという現実」という意味を掛けていらっしゃることを学ばさせていただきました。日本人も詩の中でもよく用いる「掛詞」と同じ様なものが英語においても使われることに驚きました。 「桃太郎」の二番の英訳におきましては、私は二番の歌詞をI'll give youと訳出致しましたが、一番での最後の英訳にWill you give me
one of them?とありますので、その答えにYes,I will.と訳出するのが自然でありました。四番の英訳におきまして私はWe will
attack and get them down conquer the island "Onigashima"と訳出致しましたが、"attack"や"conquer"の語が戦争を強く連想させてしまうために、子供が歌う歌としては、用いるのが好ましくない語であることを学ばさせていただきました。えんやらやという表現が英語にも存在するということを知り、驚きました。吉川良(今年度ゼミ生)
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/17(Mon) 20:59
投稿者
: 亀山由華
山岸勝榮先生 「さくら貝の歌」と「桃太郎」の英訳をご紹介くださりありがとうございます。先生の御訳から学ばせていただいたことについて書き込みをさせていただきます。 「さくら貝の歌」
こちらの歌は、先生がご紹介くださるまで耳にした事がございませんでした。始めに、こちらの歌が作られた背景を存じないまま日本語の歌詞を一読いたしましたが、その時は歌の切なさを感じとることができませんでした。先生の御訳や歌が作られた背景を存じた上でもう一度、日本語の歌詞を読みました時には歌の美しさや切なさを心に深く感じる事ができました。御訳についてですが、先生は日本語の歌詞には含まれていない表現をいくつも補足して御訳されています。特に1番目の歌詞の“And
I've saved it 'cause it reminds me of the days I spent with you”という部分は日本語の歌詞の中には全く表現されていません。こちらの一文からは、亡くなってしまった女性をいつまでも忘れられない作者の気持ちが伝わってくるようで、歌の切なさを深く感じることができました。その他に、この歌の中で「さくら貝」はとても深い意味があるように感じました。例えば
“The light rouge of the sea shell is the proof of my love for you.”というご文章の中では、さくら貝の色を「愛の証」と表現されています。そこで、1番始めの歌詞に戻りまして、先生は「美しきさくら貝一つ」をHere's
a beautiful sea shell, a pink-colored one, for you.と御訳されていらっしゃることに着目いたしました。“a
beautiful sea shell”と“a pink-colored one”をカンマで区切って別個に表現されていることで、「さくら貝」がとても強調されているように感じました。私でしたら、“Here's
a beautiful pink-colored sea shell”と一気に訳してしまい、読み手に「さくら貝」の印象をあまりつけられない英訳にしてしまったと思います。 「桃太郎」
桃太郎の歌詞には「えんやらや」や「万々歳」という言葉がございました。これらの言葉は日本語特有の言葉なので、どのように表現したら良いかわかりませんでした。先生は「えんやらや」を“heave-ho”、「万々歳」を“Hurrah,
rah, rah”と御訳されています。「えんやら(や)」は広辞苑で「重い物をあげる時またはひく時などの掛け声」と説明されておりましたので、「(重い物)を力を入れて持ち上げる[引く]」という意味のある“heave”を使って「えんやらや」を表現できる事を学ばせていただきました。「万々歳」につきましては、「万歳」を表す“hurrah”をさらに強めて表現するために“rah”を2回使われて「万々歳」という言葉を表現されたと思いました。「えんやらや」や「万々歳」などの日本語独特の表現を見ますと、英語にはそれらを表す言葉がないと思ってしまい、日本語の言葉をそのままカタカナで書いてしまうことがよくございました。日本語独特の表現でもそれに相当する英語表現があることを学ばせていただきました。
先生の御訳を拝見させていただき、日本語独特の表現でも英語に直すことができるということや日本語の文章をそのまま訳すのではなく、カンマなどを使って文章構成を工夫する事で印象のつけ方が違ってくることを学ばせていただきました。先生の御訳からお教えいただいたこれらの事は今後の英語学習に生かして参ります。亀山由華(今年度ゼミ生)
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/18(Tue) 15:08
投稿者
: 生井優里恵
山岸勝榮先生 「さくら貝の歌」と「桃太郎」の御訳をご紹介くださり、まことに有難う御座います。 「さくら貝の歌」ですが、私も聴いたことが御座いませんでした。しかしながら、日本語の歌詞と先生の御訳を照らし合わせながら読んでみたところ、歌詞に込められた思いを読み取ることができ、とても切ない気持ちになりました。
「美しき さくら貝一つ」の箇所ですが、先生はHere's a beautiful sea shell, a pink-colored one,
for you.と訳していらっしゃいます。「こいのぼり」の御訳と同様に、英語圏の方々が「さくら貝」がどのようなものか理解できるような配慮がなされていると思います。
また、‘And I've saved it 'cause it reminds me of the days I spent with you.’の箇所ですが、恋人への深い思いを痛いほどに感じることができました。
華山さんも書き込んでいらっしゃいますが、私もalasという単語を存じておりませんでした。辞書で調べてみたところ、古い言葉であるということを勉強致しましたので、今後このような訳出に取り組む際に活用して参ります。 「さくら貝の歌」は、日本語の持つ美しさを十分に感じ取ることができる歌詞だと思います。日本語のよさをより引き立たせた先生の御訳を拝読し、とても感銘を受けました。 「桃太郎」ですが、童心に返って先生の御訳を拝読させていただきました。幼少時代のおゆうぎ会を思い出し、思わず顔がほころんでしまいました。
3番の「家来になって 行きましょう」の箇所ですが、先生は「家来」を‘as your man.’と訳出なさっていらっしゃいます。私でしたら、日本語にひきずられてfollowerなどの単語を用いてしまうと思います。この箇所は単語1つで表してしまうと音が合わず、歌ってみたときに間延びした印象になってしまいます。日本語にひきずられずに訳出することの大切さを学ばせていただきました。
また、5番の「分捕物(ぶんどりもの)を えんやらや」の箇所を先生は‘Now let's get the treasure back heave-ho!’と訳していらっしゃいます。Nowを加えたことによって、「さあ、やるぞ!」という意気込みが伝わってくるように思います。また、分捕物をどのように英語で表すか非常に悩みましたが、先生が訳されたようにtreasure
backと表現すれば、「鬼から宝物を取り返す」と短い文章でわかりやすい訳文になると思いました。
皆さんも書き込んでいらっしゃいますが、万々歳をHurrah, rah, rah!、 えんやらやをheave-ho!のように、一見すると訳しにくい日本独特の言い回しも、英語に訳せないものはないということを勉強致しました。生井優里恵(現ゼミ特修生)
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/18(Tue) 16:08
投稿者
: 上村美歩
山岸勝榮先生 「さくら貝の歌」と「桃太郎」の英訳をご紹介くださり、まことにありがとうございます。 「さくら貝の歌」の中で、「美しき さくら貝一つ」というところを、先生は“Here’s a beautiful sea shell, a pink-colored
one, for you.”と英訳なさっています。私でしたら、悪い癖ですが、“There is~”と訳出してしまったと思います。「われ一人 拾いし貝よ」というところでは、“And
I’ve saved it ‘cause it reminds me of the days I spent with you.”と英訳なさっています。先生の御訳を拝読いたしまして、この歌は亡くなった人を想っている歌だということを理解しました。誰が誰に対して、何について歌っているのかを正確に理解しなければならないということを、先生の英訳から再確認させていただきました。「ほのぼのと うす紅染むるは」というところを“The
light rouge of the sea shell is the proof of my love for you.”と英訳なさっています。この先生の御訳から、この歌い手がどれほど亡くなってしまった人を大切に想っていたかということを感じることができました。 「桃太郎」は幼稚園の頃に歌っていたことを覚えておりますが、2番以降の歌詞は知りませんでした。「行きましょう 行きましょう」というところを、先生は“I’ll
follow you, I’ll follow you.”と英訳なさっています。私でしたら“I’ll go with you”としてしまったと思いますが、それでは歌のリズムに合いません。私が「行く」=“go”と覚えてしまっているからだと思います。また、「おもしろい おもしろい」というところを、先生は“Oh,
how great! Oh, how great!”と英訳なさっていますが、私は「おもしろい」=“interesting”や“funny”しか思いつきませんでした。先生の御訳を拝読します度に、私がどれだけ間違って英語を覚えてきたかを痛感いたします。これからも精進して参ります。新年度ゼミ生 上村美歩
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/18(Tue) 16:58
投稿者
: 石田眞紀子
山岸勝榮先生 「さくら貝の歌」と「桃太郎」の英訳をご公表下さり、まことにありがとうございます。先生の御訳を拝読させていただきました。
まず「さくら貝の歌」ですが、私はこちらの曲を存じておりませんでしたので、日本語の歌詞と先生の御訳を照らし合わせて熟読いたしました。そして、先生の御訳を拝読し、このような切なく悲しい歌があることを知り、胸が締め付けられるような思いがいたしました。先生は、「去り行ける 君にささげん」という箇所を、‘I dedicate it for you who passed away so young'と訳しておられます。私は、「ささげる」といいますと、‘offer'という単語が思い浮かびましたが、それでは作詞者が伝えたい思いが全く反映されないことに気づきました。また、若くして亡くなってしまった愛しい人を思う気持ちが‘who passed away so young’という箇所から伝わって参りました。さらに、とても小さいことですが、「去年」を「こぞ」と読み、意味をそのまま'last year'と訳してよいことを学びました。そして、「さみし血潮よ」という箇所は、日本語の歌詞からは読み取ることができなかった寂しさを、先生の御訳を拝読させていただきまして、改めて感じることができました。また、渡辺さんも書き込んでおられますように、‘my dearest one’と付け加えることで初恋の相手をどれだけ愛していたかという思いが伝わって参りました。
次に、「桃太郎」についてですが、こちらは私が小学生に上がったばかりのころに、音楽の授業で習いました。しかし、「桃太郎」が6番まである歌であることを、初めて知りました。先生の御訳を拝読し、歌ってみますと、やはりすぐに声に出して歌うことができました。先生は特に難しい単語を用いて表現されておりません。しかしながら、日本文化ならではの表現がきちんと反映されており、語感を磨かなければならないことを、改めて痛感致しました。特に、「万々歳 万々歳」という箇所は、私であれば‘banbanzai’と訳したと思います。しかしこれでは、英語圏の方には本当の意味が伝わりません。先生の御訳は‘hurrah,rah,rah’とされており、言葉を訳すというよりも、言葉の意味を訳すことが大切であることを学ばせていただきました。また、「えんやらや」という表現が、英語にもあることを学ばせていただきました。石田眞紀子(2006年度ゼミ生)
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/18(Tue) 19:10
投稿者
: 栗田知里
山岸勝榮先生 「さくら貝の歌」、「桃太郎」の英訳をご紹介くださり、ありがとうございます。 「さくら貝の歌」ですが、私はこの曲を存じておりませんでした。歌詞を読んだだけでは、詳しい事情はわかりませんでしたが、歌の背景を知り、それを踏まえたうえでもう一度じっくりと読んでみますと、初恋の人を強く想う気持ちと切なさが伝わってまいりました。最初の部分で、先生は“Here's a beautiful sea shell, a pink-colored one, for you.”と訳されています。“Here’s”を使うことでやわらかい雰囲気になっておりますし、“Here’s〜for you.”としたあとで“I dedicate it for you who passed away so young.”と二文に分けられたのも勉強になりました。“I dedicate a beautiful sea shell, a pink-colored one for you who passed away so young.”としては長すぎますし、“who passed away so young”を付け加える事で、若くして亡くなったのだということがわかり、切ない思いをより感じることができました。そして、私も“alas”という単語は初めて目にしたので辞書で調べてみました。“alas”は古いフランス語からきていて、“ah”というよく使われる擬声語と、“las”「哀れな」という二つの単語が語源であるということがわかりました。例文には“Alas, she died young.”とあり、まさにこの歌と同じように、悲嘆・落胆を表す単語として、新たに学ぶことができました。 「桃太郎」は幼いころよく口ずさんでおりましたが、3番以降は初めて知りました。先生の御訳は、テンポよく歌うことができました。英語の敬称は、“Mr.”“Miss.”などになってしまうので、「桃太郎さん」はどのように訳せばよいのか悩むところですが、“momotaro−san”そのままでよいのだとわかりました。“やりましょう やりましょう”のところは、皆さんも書き込んでいらっしゃいますように、私も“I
will give you〜.”としてしまっていたと思います。それを1番からのつながりで“Yes, I will.”とすることは、私には到底思いつかなかったことです。「えんやらや」という掛け声に相当する英語があるということにも驚きました。こういった単語を使いますと、日本語と同じ感覚で歌えてよいなと感じました。「万歳」も、“hurrah”という単語があり、応援のときによく口にする「フレー!フレー!」はこの単語が由来なのだと学ばさせていただきました。語彙を増やすことと、語感を磨くことが大切なのだと改めて感じました。栗田知里(今年度ゼミ生)
タイトル
: 山岸勝榮先生
投稿日
: 2006/07/18(Tue) 20:38
投稿者
: 佐藤亜津子
山岸勝榮先生 「さくら貝の歌」「桃太郎」の2曲の英訳を公表してくださり、ありがとうございます。 「さくら貝の歌」は、コミュニケーション特講Vの授業で、18歳で亡くなられた女性に捧げる歌だということを、学びました。とても切なく、美しい歌であることも、同時に学ぶことができました。私は、「さくら貝の歌」を英訳した時、『さくら貝』をcherry
shellと訳しました。ですが、授業の時に、山岸先生は、外国人はcherryを『さくらんぼ』と思ってしまうとおっしゃられました。『さくら貝』という言葉を、外国人は知りません。その知らない言葉をどのように伝えるか、また、確かに日本人であれば、cherryを『さくら』と読めるかもしれませんが、外国人にはそれが伝わらないので、そこに、言葉を伝えるための工夫が必要だということを学びました。 「桃太郎」は、今回、「桃太郎」の歌が、6番目まであることを知りました。「桃太郎」は昔話であり、幼い頃から、絵本やアニメなどで見ることがございました。この歌詞は、6番目まで、物語のように続いており、外国人がこの童謡を読めば、桃太郎さんのお話を読まなくても、おおよその内容が把握できると思います。そのため、英訳でも、話が繋がるように、1番目の歌詞のWill
you give me one of them?と、2番目の歌詞のYes, I will. Yes, I will.と山岸先生は英訳なされております。疑問文で終わったので、次の歌詞では答えの文にしなければ話は通じないのだということを学びました。『萬萬歳』の表現と『えんやらや』の表現も、昔の日本語であるのに、英語で訳すことができるのは、日本の童話が、世界中で広まってきているということを、知ることができました。佐藤亜津子(ゼミ生)