タイトル
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: 山岸勝榮先生、ゼミ生の皆様
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投稿日
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: 2005/11/05(Sat) 01:22
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投稿者
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: 飯田起代
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山岸勝榮先生、ゼミ生の皆様
前回のゼミ授業の際には、グループで話し合った問題点や工夫した点などをプリントで用意することが出来ませんでしたので、こちらに書き込ませていただきます。
私どものグループで最後まで解釈に苦しんだ箇所は、「夢はるか 一人旅」「いつの日か 幸せを」の二箇所でした。
<夢はるか 一人旅>
一人旅をすることがはるか遠い夢であるのか、はるか遠い夢に向かって一人旅をしたいと望んでいるのか、日本語ではどちらの意味なのかが判断しにくく、最後まで意見を出し合いながら検討致しました。
最終的には「はるか遠くにある夢に向かって旅に出たい」という意味であると解釈致しました。
<いつの日か 幸せを>
ここでの「幸せ」とは、愛する人に巡り会う事自体を指しているのではないか、いつか愛する人と巡り会い、その人と幸せになりたいという意味で使われているのではないか、という二つの意見が出ました。同時に「幸せ」をどう英語で表現するかという点でも様々な意見が出ましたが、最終的には「いつか真実の愛を見つけたい」という意味に捉え、true
loveと訳出致しました。
<〜したいという表現>
授業の際にも様々な意見が出ておりましたが、私どもも hope, wish, wantのどれを用いるかで悩んでおりました。私どもの訳の中ではhopeとwishを使い分けましたが、「夢はるか 一人旅」「いつの日か 幸せを」という部分は同じメロディーであるという点と、他の部分よりも叶う可能性を低く設定しているのではないかと解釈したという点から、この二箇所のみwishを用いました。
「海」や「愛する人」「眺めていたい」なども、どう表現すべきか様々な意見が出ましたが、原文に引きずられずに英語的発想をしようと心掛け、訳出に取り組んでまいりました。次回のゼミ授業までに再び三人で意見を出し合い、より良い英訳となりますように、努力して参ります。
遠藤千尋 時田香織 飯田起代 (現ゼミ四年次特修生)
タイトル
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: 山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2005/11/16(Wed) 01:20
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投稿者
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: 飯田起代
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山岸勝榮先生
「遠くへ行きたい」の改訳と、改訳するに当たり、工夫した点や難しいと感じた点について書き込ませていただきます。少しでも山岸先生のお役に立つことが出来ましたら、幸いに存じます。書き込むのが遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。
遠くへ行きたい
Where I've Never Been
知らない街を歩いてみたい
I want to walk in a town town I've never been
どこか遠くへ行きたい
I want to visit somewhere far away from my hometown
知らない海を眺めていたい
I want to see an ocean standing on the shore I've never been
どこか遠くへ行きたい
I want to visit somewhwre far away from my hometown
遠い街 遠い海
A far away town A far away ocean
夢はるか 一人旅
I wish to go on a journey alone to my dream far beyond
愛する人と巡り合いたい
I want to somebody spend love-filled days together
どこか遠くへ行きたい
I want to visit somewhere far away from my hometown
愛し合い 信じあい
Loving each other Believing in each other
いつの日か幸せを
Someday I wish to find the true love
愛する人と巡り合いたい
I want to meet somebody spend love-filled days together
どこか遠くへ巡り合いたい
I want to visit somewhere far away from my hometown
<改訳する際に話し合った点>
★“I hope to〜”→“I want to〜”
私どものグループでは、「〜したい」という歌詞の部分を“I hope to”と訳し、「夢はるか 一人旅」「いつの日か幸せを」の部分を“I wish to”と訳しておりましたが、山岸先生が“I
want to”と訳すのが一番良いとお教えくださいましたので、“hope”を“want”に改訳致しました。ですが、「夢はるか 一人旅」「いつの日か 幸せを」という部分につきましては、「〜したい」という意味ではないということもあり、この部分は変えずにそのまま“wish”を用いました。
★“want to〜”の表記について
“want to〜”ではなく、“wanna”とすることで柔らかさが出るのではないかという意見もございましたが、“I wanna〜”としてしまいますと、若い世代の人が「〜したいんだよね」と言っているような軽い感じが出てしまうのではないかとも思いました。そうなりますと、「遠くへ行きたい」の歌の雰囲気とは違った訳になってしまうということになり、最終的に“I want”と表記することに致しました。
★“home”か“hometown”か
「どこか遠くへ行きたい」という部分の訳出では、“far away from my home”と“far away from my hometown”と二つの訳が出ました。“home”だけでも「故郷、生まれ育った街」という意味がございますので、“home”だけでも良いのではないかという意見も出たのですが、“hometown”とした方がより詩的になるのではないかということと、「知らない街」の部分で“town”を使っているということもあり、“hometown”を用いて“far
away from my hometown”としました。
★一人旅の訳し方
初めは、“journey”を動詞として用いておりましたが、山岸先生が名詞として用いた方が良いとお教えくださいましたので、“journey”を名詞として使った表現で訳出するように努力致しました。話し合いの結果、「旅をする」というよりも、「旅に出かける」という表現の方が歌詞の意味に合っているのではないかということになりましたので、“make
a journey”ではなく“go on a journey”と致しました。
★「愛する人」の訳し方
初めは「愛する人と巡り合いたい」という部分を“I hope to meet somebody who will be my destiny”と訳出したのですが、“who”のような関係代名詞は歌にはあまり用いない方が良いということと、山岸先生が“destiny”では意味が強すぎるとご指導くださいましたので、この部分をどう改訳するかを話し合いました。
また、「愛する人」は「その人のために生き、その人のために死ぬという人」という意味に捉えると良いと先生がお教えくださいましたので、「愛に満ちた日々を一緒に過ごしていく人」と考え、“I
want to meet somebody (and)spend love-filled together”としました。
★「信じあい」の訳し方
初めは、「信じる」の訳出に“trust”を使うか、“believe in”を使うかを話し合い、響きを重視した結果“trust”を採りました。改訳の際には現在分詞の形にするにあたり、“trusting”とは言わないのではないかということになり、“believing
in”に改訳いたしました。“believe”ではなく“believe in”とした理由ですが、ただ単に「その人の言葉などを信じる」のではなく「その人の人柄、存在自体を信じる」という意味の方が歌詞には合っているのではないかと考えたためです。
以上の点を中心に改訳に取り組んでおりました。前回の授業の際に“somebody”よりも“someone”の方が良いということや、ここでの「信じる」は“turst”が相応しいということをご指導いただきましたので、日本語の意味を読み取る上で大変勉強になりました。とても難しく感じましたが、同時にとても楽しく訳出することが出来たように思います。
遠藤 千尋・時田 香織・飯田 起代 (現ゼミ四年次特修生)
タイトル
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: 山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2005/11/09(Wed) 01:34
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投稿者
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: 渡辺翔子
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山岸勝榮先生
「遠くへ行きたい」の訳出の際に、秋山さん、唐沢さん、矢野さんと話し合って問題点となった箇所についてプリントでもお配り致しましたが、再度書き込みをさせていただきますので宜しくお願い致します。
★ 前回の授業で発表させていただいた箇所
・「知らない街」という言葉の解釈について
1.「自分が今までに行ったことのない街」
2.「自分の名前や存在を、誰も知っている人がいない街」
1と2のどちらで解釈すべきか迷いました。
・「〜したい」という言葉の英訳について
1."want"という表現が正しいのかどうか。
2.「遠くへ行きたい」、「〜歩いてみたい」、「〜巡り合いたい」などの「〜したい」の箇所の英訳は、表現を統一すべきかどうか。
・「海」は、"sea"と訳すか、"ocean"と訳すか。
・「遠い街 遠い海 夢はるか 一人旅」 「愛し合い 信じ合い いつの日か 幸せを」の箇所について
1.詩的に区切って訳すか、一文にまとめて訳すか
2.「夢はるか」という表現を、「夢を諦めてしまった」という解釈か「将来に希望が持てなくなった」と解釈すべきか悩みました。
★改訳について話し合った時に訳しにくかった点
・「愛する人と巡り合いたい」という箇所をどう訳していいのか迷いました。
・「一人旅」をどう英訳するか苦戦致しました。
渡辺翔子(現ゼミ3年次生)
タイトル
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: 山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2005/11/09(Wed) 09:44
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投稿者
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: 鈴木美由紀
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山岸勝榮先生
私たちのグループでは、川部くん、三橋さん、林さん、私の4人で先週の月曜日と火曜日、そして昨日に「遠くに行きたい」の英訳についての話し合いを行いました。難しいと思った点を以下に書き込みます。
先週の話し合いで難しいと感じた点
・遠くに、の表現の仕方 (far away, distant, a long wayなど)
・〜したいの表現の仕方 (hope, want, wishなど。wishは実現できないというニュアンスがあると感じましたので、私どものグループではhopeに致しました。wantは主張しすぎている感があると考え、これも使用しませんでした)
・知らない街を〜、の知らないの訳し方 (strange, unfamiliar, 〜that I have never beenなど。strangeでは奇妙な、とも取れますので、関係代名詞を使う方向で落ち着きました。)
・夢はるか、の訳し方 (この夢は何を表しているかという点が主に議論されました。私どものグループでは、愛する人に出会うこと、そういう人とめぐり合える場所にたどり着くことが、ここで言う夢なのではないかという話が出ました。)
・愛し合い、信じあい、の訳し方
・愛する人の訳し方
昨日の話し合いで難しいと感じた点
・愛する人にめぐり合いたい、の箇所
先日、先生がご指導下さった「愛する人のために生きて、愛する人のために死ぬ」というお言葉を、どう訳文に生かすか、という箇所を、主に議論いたしました。
2005年度ゼミ生 鈴木美由紀
タイトル
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: 山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2005/11/09(Wed) 13:59
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投稿者
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: 鈴木和帆
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山岸勝榮先生
私のグループで、「遠くへ行きたい」の訳出の際に問題となった点を書き込まさせていただきます。
まず、「街」に対する単語が問題になりました。townとstreetとで迷いましたが、townというとdowntownという単語が思い浮かびあがり、この「遠くへ行きたい」のもの悲しさに合わないと考えまして、streetの単語を選びました。
次に「知らない」の箇所をどのように訳出したらよいかが問題になりました。strangeとunfamiliarとunknownとa street I have never visitedと4つ考えました。a street
I have never visited ですと歌詞が長くなってしまうなどこの箇所で迷いました。
「〜したい」の箇所ですが、wish to, hope to, want to, would love to, would like toなどたくさんの言い回しが存在しており、どれが「遠くへ行きたい」に合うのかがわかりませんでした。
「夢はるか」の箇所の解釈がグループの中で分かれてしまいました。夢は歌詞の中の愛する人と巡り合うことで、しかしその夢は大きすぎて実現が不可能であり、傷心旅行のための一人旅という考えや、はるか遠くにある夢を追い求めて(searching for〜)、一人旅に出るという前向きな考えなどを致しました。
「愛する人」の訳出方法を迷いました。すでに出会っている愛する人なのか、まだ出会っていない愛する人なのか解釈が分かれてしまいました。
以上が特に私たちの班で問題となった点です。よろしくお願い申し上げます。
濱田結花 東江愛美 上村あゆ美 鈴木和帆(現ゼミ3年次生)
タイトル
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: 山岸勝榮先生
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投稿日
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: 2005/11/09(Wed) 16:02
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投稿者
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: 石田眞紀子
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山岸勝榮先生
ご多忙の中を、「遠くへ行きたい」へのコメントの掲載についてお書き込みくださり、まことにありがとうございます。グループを代表いたしまして、コメントを掲載致します。
まず始めに、私たちのグループではこの歌の背景設定を致しました。
○背景
・失恋した男性が傷心を癒すために、まだ自分の行ったことのない土地を訪れ、その土地に住む人々の温かい心に触れる旅
背景を設定する際、この歌詞の捉え方がそれぞれ異なっておりましたので、話し合って上記のようなイメージに設定致しました。
○「街」という言葉の訳出について
・townを使用いたしますと、hometown をイメージするのではないかと言う意見がございました。また、「街中の道を歩き回る」という意味合いとするために、streetを用いました。山岸先生にご指導を頂く前までは、こちらの箇所の訳出が一番難しいと感じておりました。
○「遠く」という言葉の具体的な推測
・こちらの歌には、「遠く」という言葉が何度も使われております。日本語では特に気にならない箇所でしたが、英訳をつける際は、「遠く」という言葉をより具体的にしなければならないという結論に至り、「山を越えた向こう側にあるくらい遠い場所」という訳出に致しました。
○「遠い街 遠い海 夢はるか 一人旅」の訳出
私たちは、今までに訪れたことのない街と海という解釈を致しました。しかし、実際訳出を行いメロディーをつけて歌ってみると、字余りのような感じになってしまい、歌えるような英訳をつける事に苦戦致しました。前回のゼミ授業で、山岸先生からこちらの文章に関するご指導をいただき、その後改訳について話し合いを設けましたが、その際に改めて難しいと感じた点は、「一人旅」という言葉でした。メロディーに合わせて歌えて且つ意味の通る訳をつけることに、苦戦致しました。
○冠詞の使用方法
名詞の前にaとtheのどちらをを用いるか、また外してよいのかを話し合いました。こちらも訳出する際に難しいと感じた箇所です。
全体を通して難しいと感じた点は、「英訳にしてもきちんと歌えるようにすること」ということでした。歌詞に沿うような訳出を行うことが出来ても、歌えなかったり、歌えるように訳文を変えてしまうと、意味が通らなくなってしまったり、日本語の歌に英訳をつけることの難しさを改めて痛感致しました。本日、山岸先生の御訳を拝聴出来ますことを、心よりお待ち申し上げます。
2005年度ゼミ生
石田眞紀子 (担当者:近藤崇、華山優子、生井優里恵、石田眞紀子)
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