][.研 究 社 と 私


1.はじめに 
 昨日(平成19 [2007] 年11月2日)、研究社より
『研究社百年の歩み』1点のご恵贈にあずかった。堅牢で上品な仕上げの社史である。奥付を見ると2007年11月3日発行とある。同社略年表によれば、明治40年(1907年)11月3日、小酒井五一郎氏が麹町区富士見町6丁目10番地に創立した英語研究社が、その母体である同社の創業百周年を心よりお祝い申し上げる。
 同書の人名索引には私の名も見える。昭和59年(1984年)には
『研究社キャニング・テープ ― ビジネスピープルの英会話』の日本版監修者として、昭和62年(1987年)には『キャニング・ビジネス英会話教本』の監修者として、平成10年(1998年)には『英語になりにくい日本語をこう訳す―日本語的発想・英語的発想』の著者として、平成11年(1999年)にはDavid Graddol原著『英語の未来』の訳者として、また『言えそうで言えない英語表現』の著者として、平成16年(2004年)には『100語で学ぶ英語のこころ―日本人の気づかない意味の世界』の(関根紳太郎氏との)共著者として、研究社の長く輝かしい社史の一端に加えていただいている。単行本だけが選択されたようだが、そうであるなら、ほかに平成4年(1992年)に『アメリカ生活の英会話』の監修者も務めた。これが人名索引から脱落したのは、おそらく、出版物年譜のほうで、原著者がCanning School & Nigel P. Whiteと書かれていて、日本版監修者としての私の名が表記されていなかったことと関係があるだろう。
 同書出版物年譜には、同社発行の雑誌に寄稿した人々の氏名は掲載されていないようだが、実際には、私は数多くの記事を同社発行の月刊誌に書かせていただいた。そのあたりを含め、研究社と私との関わりを回顧してみよう。 

2.研究社との出合い、「英語研究」誌との出合い
 私の母校、法政大学・同大学院と研究社とは、外堀を挟んで、筋向いに位置したため、国鉄(現JR)・飯田橋駅を降りれば、否応なしに右手に同社屋を見ることになった。学生時代はしばしば、同社に直接、書籍を買いに出かけた。英語の辞書を初め、今でも研究社発行の多数の書籍を大事に持っている。
 昭和44年(1969年)、同社発行の月刊誌「英語研究」11月号(
左下写真)の読者投稿欄 letters from readers に「冠詞秘話」と題した短文を掲載していただいたのが、同社と私との本当の意味でのお付き合いの始まりだった。同文は、Armstrong船長の月面着陸第一声“That's one small step for man, one giant leap for mankind.”の斜体字箇所はfor a manと不定冠詞があるのが正しかったということを指摘したもので、私が独身最後の月を千葉県習志野市の某アパートで過ごしながら、投稿したものだった。
 その前後に(そのどちらだったか、記憶は定かではないのだが)、学部・大学院での恩師・前島儀一郎先生から、「研究社の月刊誌
『英語研究』誌に『演習講座・和文英訳講評欄』があって、現在、津田塾大学の大束(おおつか)百合子さんが担当者なのだが、その添削の補助をやってくれませんか」というお話をいただいた。この話は、前島先生の奥様の清子先生が同じく津田塾大学で教えておられたことと関係があったのかも知れない。【不思議なご縁であったが、後年、大束先生とは明海大学でご一緒することになる。】
 私はそのお話をお受けした。理由は2つあった。1つは、模範文や解説は全て、大束先生がお書きになるから安心であり、私はそれにしたがって、投稿者の和文英訳文に必要な加除修正を施せばよいと考えたため、2つ目は、本気で達意の英文を書けるようになるためには、自分自身を進退窮まった状態に置き、その中から活路を見出していく、換言すれば、自らに「学ぶことを強いる」状況を意識的に創り出していくことが大事だろうと考えたからである。柔道でも、剣道でも、本当に強くなりたければ、自分よりも強い相手を意識して探し、その人に稽古をつけてもらう必要がある、そんな考え方をしていたように思う。
 こうして私はその後、大束先生が担当者を辞されるまで、必死になって英作文の添削の仕方や、英文の書き方を勉強した。これが後年、『ニューアンカー和英辞典』(学習研究社)の編集主幹を務めた際、大いに役立った。この頃の同誌編集担当者は浜松義昭氏(後年、研究社出版社長)だった。

3.「現代英語教育」誌との出合い
 月刊誌「現代英語教育」の昭和55年(1980年)1月号「読者のページ」欄に「自動車用語と和製英語」と題した投稿を、昭和58年(1983年)1月号「新刊書評」欄に『英米人も知らない英語』(倉谷直臣訳編;朝日イブニングニュース社)の書評を、同年10月号の「ことばの文化比較」シリーズ1として「英語の語彙にみるイギリス英語性とアメリカ英語性」と題した論文を、同年12月号「読者のページ」欄に「We Britishについて」と題した投稿を、昭和59年(1984年)7月号「読者のページ」欄に「宇野氏の『British or English (U)』について」と題した投稿をそれぞれ行った。当時の編集長は前出の浜松氏だった。氏には本当にお世話になった。
  昭和61年(1986年)9月号には、「新刊書評」欄に『英語・米語対照辞典』(水之江有一編;北星堂)の書評を、平成元年(1989年)12月号には『こんなにもある英語教科書の間違い』(T・ワード/J・スミス/治田共著;一光社)の書評をそれぞれ寄稿した。編集長は津田正氏だった。氏にはその後も一方ならぬお世話になった。
 これから、私は同誌の貴重な頁を何年にもわたって使わせていただくことになる。連載を含めて、次のような寄稿を行った。

イギリス人の意識と言葉 (S.60 ['85] 1)
イギリス英語の文化性(S.60 ['85] 2)
イギリスの教育関係用語 (S.60 ['85] 3)
イギリス英語の文化史 (S.60 ['85] 4)
イギリスの食文化と英語表現 (S.60 ['85] 5)
英和辞典の定義と実際 (S.60 ['85] 6)
和英辞典を考える―神はGodか (S.61 ['86] 12)
和英辞典を考える―言い換えについて (S.62 ['87] 1)
和英辞典を考える―用例について  (S.62 ['87] 2) 
和英辞典を考える―あと数歩の和英辞典 (S.62 ['87] 3)
英米語に対する基本認識 (S.63 ['88] 1)  
英和辞典提訴問題に思う (S.63 ['88] 4) 
『アンカー』『サンライズ』問題に思う (S.63 ['88] 7) 
和英辞典を考える PartU―問題のある訳語・用例 (S.63 ['88] 8) 
和英辞典を考える PartU―訳語・用例とスピーチレベル (S.63 ['88] 9)
和英辞典を考える PartU―「ネイティブ・チェック」のこと (S.63 ['88] 10)
和英辞典を考える PartU―職名と性差別 (S.63 ['88] 11)
和英辞典を考える PartU―用例と性差別 (S.63 ['88] 12)
和英辞典を考える PartU―日本的語彙の定義・解説・用例 (H.1 ['89] 1)
和英辞典を考える PartU―日本的語彙の定義・解説・用例(続)(H.1 ['89] 2)
和辞辞典を考える PartU―もっと発信型の英語を豊富に(H.1 ['89] 3)
『欠陥英和辞典の研究』の嘘 (H.2 ['90] 2)
英和辞書批判の在り方 (H.2 ['90] 3)
和英辞典を考える PartV―訂正・検討を要する訳語(1)(H.2 ['90] 4) 
和英辞典を考える PartV―訂正・検討を要する訳語(2)(H.2 ['90] 5)
和英辞典を考える PartV―地域表示について (H.2 ['90] 6)
和英辞典を考える PartV―気になる例文のこと (H.2 ['90] 7)
英和辞典と典拠主義  (H.2 ['90] 8)
和英辞典を考える PartV―文化と言語表現の問題 (H.2 ['90] 8)
和英辞典を考える PartV―哲学を持った和英辞典を (H.2 ['90] 9)
英和辞典を考える―英和辞典と著作権 (H.2 ['90] 11)
英和辞典を考える―辞書評価の在り方 (H.2 ['90] 12)
英和辞典を考える―成句的表現と誤謬性 (H.3 ['91] 1)
英和辞典を考える―訳語の責任について (H.3 ['91] 2)
英和辞典を考える―より良い英和辞典の姿を求めて (H.3 ['91] 3) 
和英辞典を考える PartW ―和英辞典と私(H.3 ['91] 7)
和英辞典を考える PartW ―“英語嫌い”たちと和英辞典(H.3 ['91] 8)
和英辞典を考える PartW ―和英辞典と差別問題 (1)(H.3 ['91] 9) 
和英辞典を考える PartW ―和英辞典と差別問題 (2)(H.3 ['91] 10) 
和英辞典を考える PartW ―「少年よ、大志を抱け」(H.3 ['91] 11) 
和英辞典を考える PartW ―もっと和英辞典を(H.3 ['91] 12) 
英和辞典を考える PartU―収録語数の問題 (1)(H.4 ['92] 4) 
英和辞典を考える PartU―収録語数の問題 (2)(H.4 ['92] 5)
英和辞典を考える PartU―スピーチレベルの問題 (1)(H.4 ['92] 6)
英和辞典を考える PartU―スピーチレベルの問題 (2)(H.4 ['92] 7)
英和辞典を考える PartU―スピーチレベルの問題 (3)(H.4 ['92] 8)
英和辞典を考える PartU―スピーチレベルの問題 (4)(H.4 ['92] 9)
英和辞典を考える PartU―スピーチレベルの問題 (5)(H.4 ['92] 10)
英和辞典を考える PartU―スピーチレベルの問題 (6)(H.4 ['92] 11)
英和辞典を考える PartU―スピーチレベルと訳語[訳文]の問題(H.4 ['92] 12)
英和辞典を考える PartU―語義と用例における日本語の問題(1)(H.5 ['93] 1)
英和辞典を考える PartU―語義と用例における日本語の問題(2)(H.5 ['93] 2)
英和辞典を考える PartU―問題のある語義・訳語 (1)(H.5 ['92] 3)
英和辞典を考える PartU―問題のある語義・訳語 (2)(H.5 ['92] 4)
英和辞典を考える PartU―地域ラベルの問題(H.5 ['92] 5)
英和辞典を考える PartU―収録語について(H.5 ['92] 6)
英和辞典を考える PartU―検索困難語の処理について(H.5 ['92]7)
英和辞典を考える PartU―婉曲語句の訳語の問題(H.5 ['92]8)
英和辞典を考える PartU―書き残したこと数点(H.5 ['92]9)
日本人のための英語辞書―学習者の英語辞書使用状況(1)(H.8 ['96] 4)
日本人のための英語辞書―学習者の英語辞書使用状況(2)(H.8 ['96] 5)
日本人のための英語辞書―学習者の英語辞書使用状況(3)(H.8 ['96] 5)
日本人のための英語辞書―使用状況調査を通して分かること (1)(H.8 ['96] 7)
日本人のための英語辞書―使用状況調査を通して分かること (2)(H.8 ['96]8)
日本人のための英語辞書―言葉の本質を追求しない英語教育(1)(H.8 ['96] 9)
日本人のための英語辞書―言葉の本質を追求しない英語教育(2)(H.8 ['96] 10)
日本人のための英語辞書―言葉の本質を追求しない英語教育(3)(H.8 ['96] 11)
日本人のための英語辞書―よい学習英和辞典とは (1)(H.8 ['96] 12)
日本人のための英語辞書―よい学習英和辞典とは (2)(H.9 ['97] 1)
日本人のための英語辞書―授業と辞書使用 (1)(H.9 ['97] 2)
日本人のための英語辞書―授業と辞書使用 (2)(H.9 ['97]3)
日本人のための英語辞書―授業と辞書使用 (3)(H.9 ['97] 4)
日本人のための英語辞書―授業と辞書使用 (4)(H.9 ['97] 5)
日本人のための英語辞書―授業と辞書使用 (5)(H.9 ['97] 6)
日本人のための英語辞書―授業と辞書使用 (6)(H.9 ['97] 7)
日本人のための英語辞書―授業と辞書使用 (7)(H.9 ['97]8)
日本人のための英語辞書―辞書と大学入試問題 (1)(H.9 ['97]9)
日本人のための英語辞書―辞書と大学入試問題 (2)(H.9 ['97] 10)
日本人のための英語辞書―辞書と大学入試問題 (3)(H.9 ['97] 11)
日本人のための英語辞書―辞書と大学入試問題 (4)(H.9 ['97] 12)
日本人のための英語辞書―辞書指導の重要性 (1)(H.10 ['98] 1)
日本人のための英語辞書―辞書指導の重要性 (2)(H.10 ['98] 2)
日本人のための英語辞書―辞書指導の重要性 (3)(H.10 ['98] 3)


今振り返ってみて、多くの文章を書いてきたなと思う(いっしょに多くの恥じも掻いたようだ)。
当時の編集長は津田氏だった。
 「現代英語教育」誌はその後、平成11年(1999年)3月号をもって休刊となった(編集長は柳沼豊氏だった)。最終記念号では「21世紀英語教育への遺言」という意味深長なタイトルの特集が組んであり、私も

日本人のための和英を編纂せよ 

と題した1文を寄せている。

4.「時事英語研究」誌との出合い
 学生時代の私にとって、研究社の「時事英語研究」と言えば、初代主筆・高部義信氏と密接に結び付く、現代英語研究の“バイブル的存在”であった。その著名雑誌から最初に原稿執筆の依頼があったのは、昭和55年(1980年)の暮れも押し詰まった頃であった。編集長は久田正晴氏であった(同氏はその後、足利工業大学助教授となられたが、病を得て、他界なさった。合掌)。その依頼に従ってまとめたのが、

なぞ遊びから見た英米語の違い(特集「イギリス英語」の1点として)

であった。この後、昭和56年(1981年)4月から1年間、私は家族連れでロンドンに留学に出て、ロンドン大学University CollegeのR. Quirk先生、A.C. Gimson先生、その他、世界的に著名な先生方の下で英語学・音声学を学ぶことになる。久田氏はその私に、ロンドン便りを書くようにと勧めてくださった。その結果、

イギリスの言葉と文化 (1) ロンドン到着 (S.56 [‘81]8)

を滞英記第1回として寄稿した。次号以降は次のごとしである。

イギリスの言葉と文化(2) 「我が家」を見つける (S.56['81]9)
イギリスの言葉と文化(3) 生活を始める(その1)(S.56['81]10)
イギリスの言葉と文化(4) 生活を始める(その2)(S.56['81]11)
イギリスの言葉と文化(5) East Street (S.56['81] 12) 
イギリスの言葉と文化(6) 娘の教育問題 (S.57['82]1)
イギリスの言葉と文化(7) 病めるイギリスの一面(その1)(S.57['82]2)
イギリスの言葉と文化(8) 病めるイギリスの一面(その2)(S.57['82] 3) 
イギリスの言葉と文化(9) 娘の小学校生活 (S.57['82]4)
イギリスの言葉と文化(10)  語学センター再編成問題 (S.57['82]5)
イギリスの言葉と文化(11)  ロンドンの犯罪 (S.57['82]6)
イギリスの言葉と文化(12)  Summer Fairと子供の遊び (S.57['82]7)
イギリスの言葉と文化(13)  政治家とアクセント (S.57['82]8) 
イギリスの言葉と文化(14)  7つの若者の群れ (S.57['82]9)
イギリスの言葉と文化(15)  アメリカ英語に対するイギリス人の態度 (S.57['82]10)
イギリスの言葉と文化(16)  ロンドンとロンドン人(その1)(S.57['82]11)
イギリスの言葉と文化(17)  ロンドンとロンドン人(その2)(S.57['82]12)
イギリスの言葉と文化(18)  わが子たちの小学校生活(その1)(S.58['83]1)
イギリスの言葉と文化(19) わが子たちの小学校生活(その2)(S.58['83]2)
イギリスの言葉と文化(20) わが子たちの小学校生活(その3)(S.58['83]3)
イギリスの言葉と文化(21) イギリスの子供たち (S.58 ['83]4)
イギリスの言葉と文化(22) アジア人に対する蔑称について (S.58['83]5)
イギリスの言葉と文化(23) BBC英語と聴取者の反応(その1)  (S.58['83]6)
イギリスの言葉と文化(24) BBC英語と聴取者の反応(その2)  (S.58['83]7)
イギリスの言葉と文化(25) 『ディブレット版エチケット・マナー百科』(S.58['83]8)
イギリスの言葉と文化(26) わが子たちと「どうして?」(その1)  (S.58['83]9)
イギリスの言葉と文化(27) わが子たちと「どうして?」(その2)  (S.58['83]10) 
イギリスの言葉と文化(28) イライラさせられたこと (S.58 ['83]11)
イギリスの言葉と文化(29) イギリスの黒人とアジア人 (S.58['83]12)
イギリスの言葉と文化(30) クリスマスのころ (S.59['84]1)
イギリスの言葉と文化(31) イギリスの日本[人]感あれこれ (S.59['84]2)
イギリスの言葉と文化(32) 短かった1年 (S.59['84]3)

  以上のように32ヶ月の長きにわたって、連載を続けさせていただいた。しかも、その間に、別途、多くの原稿執筆の機会を与えていただいた。編集長が古家聡氏、佐藤淳氏、浦田未央氏、柳沼豊氏と入れ替わりはしたが、各氏には本当によくしていただいた。久田氏を含めて、そうした編集長に声を掛けていただいて寄稿したものに以下のようなものもある。

最近のイギリス世相と言葉 (S.57['82]7)
辞書にないイギリス生活語彙 (S.57['82]8)
イギリス英語に同化したアメリカニズム (S.57['82]10)
イギリスの汚職警官と犯罪社会の隠語 (S.58['83]6)
ロンドンのダブルデッカーと英語 (S.58['83]8)
まちがいだらけでもないクルマ英語 (S.58['83]9) 
現代イギリスを固有名詞で斬る―ポピュラーな生活用品 (S.58['83]12)
特集・こんなとき、こんな辞書 (S.60['85]5)
特集・海外赴任生活ガイド (H.1['89]11)
特集・イギリスの商品名 (H.3['91]11)
日本人英語の盲点(1)―副詞の難しさ(1) (H.4['92]10)
日本人英語の盲点(2)―副詞の難しさ(2) (H.4['92]11)
日本人英語の盲点(3)―副詞の難しさ(3)  (H.4['92]12)
日本人英語の盲点(4)―副詞の難しさ(3)  (H.5['93]1)
日本人英語の盲点(5)―形容詞の難しさ (H.5['93]2)
日本人英語の盲点(6)―動詞・助動詞の難しさ (H.5['93]3)
日本人英語の盲点(7)―人称代名詞の所有格の難しさ (H.5['93]4)
日本人英語の盲点(8)―諺を使うことの難しさ (H.5 ['93]5)
日本人英語の盲点(9)―一言の難しさ(1)  (H.5['93]6)
日本人英語の盲点(10)―一言の難しさ(2) (H.5['93]7)
日本人英語の盲点(11)―英語の生きた姿を知ろう(1)  (H.5['93]8)
日本人英語の盲点(12)―英語の生きた姿を知ろう(2)  (H.5['93]9) 
特集・言えそうで言えない英語表現 (H.6['94]3)
言ってはいけない? 日本人英語の「盲点」(H.12['00]3)
あなたの“英語脳”を育てよう! 「時事英語」誌(旧名「時事英語研究」誌)(H.13['01]5)

 この間に、ビジネス英語関連の連載も多く関わらせていただいた。以下のごとしである。ちなみに、その頃の編集長は柳沼氏だった。

             1

ビジネスピープルの英会話 / A Question of Service (全12回)(S.62['87] 4〜63['87] 3)

自己紹介の仕方、苦情の電話のかけ方とその受け方、勤務先・職種・勤務年数などの尋ね方とその答え方を学ぶ

苦情の伝え方と受けての対応の仕方について学ぶ

上司に対する briefing (簡潔な報告、要旨の説明)の仕方を学ぶ

電話でのビジネス・アポイントメントのとりつけ方を学ぶ

空港でのいくつかの問題に焦点を当てて、そこで用いられる英語を学ぶ

約束や計画を電話で変更する場合に必要とされる英語表現を学ぶ

久しぶりに会ったビジネスマン同士が交わす挨拶表現と、相手に椅子や飲み物をすすめる際に用いる英語表現を学ぶ

エージェントの苦情の言い方とその発展のさせ方、およびエージェント側の自己弁護とその発展のさせ方を学ぶ

メッセンジャー的役割を申し出る場合に必要な英語を学ぶ

10

情報の確認・事実の再確認をする場合に用いられる英語表現を学ぶ

11

契約事項に関連してエージェントに苦情を言う場合の英語表現を学ぶ

12

エージェントの動向に関する調査結果を上司に報告する際に必要とされる諸表現を学ぶ

  2

ビジネスピープルの英会話 / Arthur Goes West (全12回) (S.63['88] 4〜H.1['89] 3)

会社の営業状況に関連した数字を話題にする場合に用いられる諸表現を学ぶ

資金難に陥った会社を話題にする場合に用いられる諸表現を学ぶ

資金難に陥った会社に関連して、資金繰り、破産、資本投入などを話題にする場合の諸表現を学ぶ

多忙な人と面会をした場合の要点の述べ方を学ぶ

ビジネスピープル同士の社交辞令、天候に関する諸表現、秘書に用事を依頼するときの諸表現を学ぶ

来訪者に工場内を見学してもらったり、来訪者を昼食に誘ったりする際に必要となる諸表現を学ぶ

融通に関連した諸表現を学ぶ

上司に業務報告をする際に必要とされる諸表現を学ぶ

質問の電話に簡潔に答えるときの諸表現、および、招待してくれた人にお礼を述べるときの諸表現を学ぶ

10

多忙な人に面会を申し込む場合や、その面会を断る場合に必要となる諸表現を学ぶ

11

株主総会における質疑応答に用いられる諸表現を学ぶ

12

至急の用事で同僚に電話をかける場合に必要となる諸表現を学ぶ

  3

ビジネスピープルの英会話 / Holding the Fort (全12回) (H.1['89] 4〜H.2['90] 3) 

同僚の仕事を引き継ぐようなときに用いられる諸表現を学ぶ

面会の約束を取り付けるようなときに必要となる諸表現を学ぶ

営業用パンフレットを使い、見込み客に製品の説明を行うような場合に必要となる諸表現を学ぶ

ピンチヒッターとして同様の仕事を引き継いだ者が、その同僚に仕事の進捗状況を報告する時、また、会社と緊急連絡をとる時などに必要とする諸表現を学ぶ

会社などの臨時会議で、不慮の事故を話題にするような場合に必要とされる諸表現を学ぶ

営業の遅滞や、それに伴う顧客とのトラブルなどを話題にするような場合に必要となる諸表現を学ぶ

営業の遅滞に関連した話題を発展させる場合に必要となる諸表現を学ぶ

不都合が生じた取引業者に代えて、臨時業者に、代金や納期など具体的数字を挙げながら仕事を依頼する場合に必要となる諸表現を学ぶ

顧客からの発注に応じる場合に必要となる諸表現を学ぶ

10

職場に復帰した同僚を迎え、その同僚に職場の現況を報告するときに必要となる諸表現を学ぶ

11

見込む客を相手に、新製品とその使用法について話をする場合に必要となる諸表現を学ぶ

12

1つの企画を締め括る場合に必要となる諸表現を学ぶ

 

  4

  

アメリカ生活の英会話 / Stepping Out(全12回) (H.2['90] 4 〜H.3['91] 3)  

悪天候のために予定外の飛行場に着陸することになった飛行機の機内を舞台に、そこで使用されるさまざまな口語表現を学ぶ

空港の移民官や税関吏を相手にした場合に用いる諸表現を学ぶ

ホテルにチェックインしてから当面予測される諸事を表現するための口語表現を学ぶ

同僚との食事の約束や電話でのテーブル予約をする場合、および、レストランでのテーブル着席時や代金支払い時に使用する諸表現を学ぶ

タクシー運転手や銀行口座開設係などとの会話に用いられる諸表現を学ぶ

今月は、アメリカでの家探しに関連して、不動産屋との会話に用いられる諸表現を学ぶ

学校に電話を掛けてから、自分の子供を入学させるための情報を得るまでに必要となる諸表現を学ぶ

借家の賃貸契約を結ぶ場合や、契約内容に違反したような場合に用いる諸表現を学ぶ

家具を購入し、その配達を依頼する場合、および電話を引いてもらう場合に必要となる諸表現を学ぶ

10

中古車を購入する際に必要となる諸表現を学ぶ

11

隣人との出会い、隣人からの招待の受け入れ、隣家での会話などに使用する英語を学ぶ

12

家族旅行に関連して、旅行斡旋業者との打ち合わせ、および同僚への報告の際に使用する諸表現を学ぶ

 5

トラブル解決の英会話 / Just Say Yes(全5回) (H.3['91] 4〜H.3['91] 8)  

業務関係の好ましくない知らせを伝えたり、海外出張を依頼したり、それらに反応したりする場合に必要とされる口語表現を学ぶ

同僚に人の印象を尋ねる場合、および、人から何かを依頼されて、それに応える場合に用いる諸表現を学ぶ

初対面の人と食事を共にする場合、および好ましくない事態について上司と電話で打ち合わせをする場合に必要となる口語表現を学ぶ

相手にとって好ましくないニュースを知らせる場合や、助言や助力を求める場合等に必要となる口語表現を学ぶ

販売戦略に助言を与えたり、仕事の成功を祝ったり、それらを受け入れたりする場合に必要とされる口語表現を学ぶ

  6    

トラブル解決の英会話 / Up and Running (全5回)(H.3['91] 9 〜H.4['92] 1) 

理由や提案を述べたり、情報を受けたり、それに反応したりする場合に必要となる口語諸表現を学ぶ

第三者に関して質問したり、その印象を聞いたりする場合、および、人に仕事上の悪い知らせを伝える場合の諸表現を学ぶ

種々の提案の仕方、アドヴァイスの仕方、求め方に関連した口語諸表現を学ぶ

交渉相手にこちらの条件を受け入れさせる場合によく用いる口語諸表現を学ぶ

同僚の成功を喜び、賛辞を贈る場合、および、賛辞を贈られた側がこれに反応する場合に必要とする諸表現を学ぶ

  7

ビジネス英会話のキーポイント
(全2回) (H.4['92] 2〜H.4['92] 3)

Business in Other Words (Part 1) ビジネス英会話のエキスを学ぶ

Business in Other Words (Part 2) ビジネス英会話のエキスを学ぶ

 8

ビジネス交渉の英会話 / The Launch(全6回)(H.4['92] 4〜H.4['92] 9)

部品メーカーへの部品製造の依頼、それに伴う要望事項の伝達、上司への経過報告等の際に必要となる口語諸表現を学ぶ

新商品発表後の営業報告や、増産体制を取ることを報告する場合に必要となるような口語諸表現を学ぶ

下請工場に支払いの遅延を詫びる場合や、同僚に仕事の経過や事故が起きていることを報告する場合に必要となる口語諸表現を学ぶ

製造工程で生じた事故について話し合う場合、およびそのために相手方に出向くことを相手に伝える場合に必要となる口語諸表現を学ぶ

関連会社に突発事故の発生を伝えて了解を求め、別の作業に切り替えてくれるよう依頼する場合の口語諸表現を学ぶ

上司に事故の経過報告をする場合に必要とされる口語諸表現を学ぶ

 9

ビジネス交渉の英会話/ The Takeover (全6回)
(H.4['92] 10〜H.5['3] 3)

配達の遅れやサービスの悪さに苦情を言ってきた顧客を相手にするような場合に使用する口語諸表現を学ぶ

同僚と連絡を取り合って、出張の打ち合わせをするような場合や、同僚に自宅に泊まるように勧める場合に使用する口語諸表現を学ぶ

買収に際して、具体的条件・数字等について話し合う場合に必要となる口語諸表現を学ぶ

買収交渉の内容やその結果、および契約調印までの日程を報告するような場合に必要となる口語諸表現を学ぶ

買収交渉の経過および結果を関係者に報告・説明する場合に必要となる口語諸表現を学ぶ

買収行為に付随した不足の事態について話し合う場合に必要となる口語諸表現を学ぶ

 10

ビジネスマンのプライベート会話術 / Toshi Finds Out (全12回)
(H.6['94] 4〜H.7['95] 3)

ゴルフ場で外国人から声を掛けられた場合の反応の仕方、自己紹介の仕方を中心に日常的口語諸表現を学ぶ

ゴルフに関する話題を中心として、友情を深めるために有効な口語諸表現を学ぶ

新たに紹介された人物との会話の発展のさせ方、好ましい応答の仕方などを学ぶ

自分たちの趣味や熱中しているものごとを話題にしている会話を進展させる時に必要な口語諸表現を学ぶ

新たに紹介された人物と言葉を交わし、発言内容を少しずつ高度にしていく上で有効な口語諸表現を実例を通して学ぶ

パーティー参加・不参加の確認の電話、パーティー会場へ掛かってきた電話の取次ぎなどを中心に口語諸表現を学ぶ

パーティーの席でかなり高度な内容の意見を交換し合う英米人に、日本人同席者としてどのような言葉で反応すればよいかを学ぶ

強力に自説を述べる外国人の友人たちに、どのように疑問を提起し、どのように反応すればよいかを学ぶ

国民性と商習慣の違いや、初めて外国人を訪問する場合の留意点を話題にするのに必要な口語諸表現を学ぶ

10

外国人の友人宅に招待されて、そこで用いる可能性の高い口語諸表現を学ぶ

11

招待された食事の席で料理をほめたり、食べ物と健康との関わりを話題にしたり、雇用体制を論じたりする場合の口語諸表現を学ぶ

12

ジョークを言い合う場合と、自宅に客を迎えた場合とを例に取って、そのような状況に有効な口語諸表現を学ぶ

さらに、「言えそうで言えない英語表現」と題した連載も引き受けていただいた。以下の如しである。

  1

言えそうで言えない英語表現(1)―ああ言えばこう言う/愛想がいい/愛想をつかす/足手まとい(H.7['95]4)

 2

言えそうで言えない英語表現(2)―頭ごなし/あっけない/あっさりと/あてがある[はずれる]/後味 (H.7['95]5)

 3

言えそうで言えない英語表現(3)―穴場/甘える/甘党・辛党/有り合わせ/案の定 (H.7['95]6)

 4

言えそうで言えない英語表現(4)―言い掛かり/いい加減/いい気味/言い出しっぺ/言いなり (H.7['95]7)

 5

言えそうで言えない英語表現(5)―生かすか殺すか/意地っぱり/いたちごっこ /いたれりつくせり/一枚上手 (H.7['95]8)

 6

言えそうで言えない英語表現(6)―いちゃつく/一理ある/いてもいなくても/意表をつく/いまさら (H.7['95]9)

 7

言えそうで言えない英語表現(7)―芋づる式/嫌な予感/いわくつき/因果な/初々しい (H.7 ['95]10)

 8

言えそうで言えない英語表現(8)―後ろめたい/腕の見せどころ/うみを出す/裏目/売り言葉に買い言葉  (H.7['95]11)

 9

言えそうで言えない英語表現(9)―うれしい悲鳴/うわの空/えこひいき (H.7['95]12)

10

言えそうで言えない英語表現(10)―選り好み/おあずけ/往生際/奥の手/お下がり (H.8['96]1)

11

言えそうで言えない英語表現(11)―お仕着せ/おすそ分け/おだてる/落ちぶれる (H.8 ['96]2)

12

言えそうで言えない英語表現(12)―お茶をにごす/おっくう/おっちょこちょい (H.8 ['96]3)

13

言えそうで言えない英語表現(13)―お手上げ/大人げない/お涙頂戴/思い思い/思いつめる  (H.8['96]4)

14

言えそうで言えない英語表現(14)―思うつぼ/面白半分/表向き/思わく/思わせぶり  (H.8 ['96]5)

15

言えそうで言えない英語表現(15)―親孝行/恩返し/恩着せがましい/穏便/甲斐がある (H.8 ['96]6)

16

言えそうで言えない英語表現(16)―飼い殺し/顔色をうかがう/顔が利く/顔負け/顔向け (H.8['96]7)

17

言えそうで言えない英語表現(17)―顔を立てる/駆け引き/掛け持ち/風当たり/がた落ち (H.8['96]8)

18

言えそうで言えない英語表現(18)―堅苦しい/肩透かし/片手間/角が立つ/かまけて/かまをかける (H.8['96]9)

19

言えそうで言えない英語表現(19)―柄にもない/変わり映えがしない/勘繰る/気が利く/聞き分けがない (H.8['96]10)  

20

言えそうで言えない英語表現(20)―きざ/几帳面/きっかけ/気休め/器用 (H.8['96]11)

21

言えそうで言えない英語表現(21)―興ざめ/切りがいい/きれいごと/釘をさす/口裏を合わせる/口が軽い/口が悪い (H.8['96]12)

22

言えそうで言えない英語表現(22)―口車/口出し/くどい/苦肉の策/食わず嫌い (H.9['97]1)

23

言えそうで言えない英語表現(23)―怪我の功名/けじめ/けなげ/現金(な人)/心当たり/心にもない (H.9['97]2)

24

言えそうで言えない英語表現(24)―心細い/心を鬼にする/こじつける/五十歩百歩/後手に回る/事なかれ主義 (H.9['97]3) 

25

言えそうで言えない英語表現(25)―言葉のあや/子供だまし/こともなげ/ごね得/これみよがし/根負け (H.9['97]4)

26

言えそうで言えない英語表現(26)―逆恨み/殺風景/さばを読む/三枚目/潮時/時間稼ぎ (H.9['97]5)

27

言えそうで言えない英語表現(27)―下心/知ったかぶり/しどろもどろ/性懲りもなく/勝算/序の口   (H.9['97]6)

28

言えそうで言えない英語表現(28)―白ける/しらじらしい/じれったい/しわ寄せ/心配性/図々しい (H.9['97]7)

29

言えそうで言えない英語表現(29)―図に乗る/図星/隅に置けない/正論/世間体/せつない (H.9['97]8)

30

言えそうで言えない英語表現(30)―世話好き/俗物/そつがない/そっけない/外づら/その場しのぎ/そぶり (H.9['97]9)

31

言えそうで言えない英語表現(31)―それとなく/それなりに/醍醐味/台無し/叩き上げ/ただでさえ (H.9['97]10)

32

言えそうで言えない英語表現(32)―たなぼた/だましだまし/駄目押し/段取り/ちゃっかり/ちやほや (H.9['97]11)

33

言えそうで言えない英語表現(33)―中途半端/帳消し/ついでに/付け焼き刃/つじつま  (H.9 ['97]12)

34

言えそうで言えない英語表現(34)―つばをつける/罪滅ぼし/積もる話/手加減/てこ入れ/でしゃばる/手持ちぶさた/手をこまねく  (H.10['98]1) 

35

言えそうで言えない英語表現(35)―どうりで/毒にも薬にもならない/どさくさ/土壇場/どっちつかずの/取っておき/とは言うものの (H.10['98]2)  

36

言えそうで言えない英語表現(36)―とばっちり/取り返しがつかない/取り越し苦労/取り付く島もない/とりとめのない/泣き落とし (H.10['98]3) 

37

言えそうで言えない英語表現(37)―泣き上戸/笑い上戸/泣き寝入り/なしくずし/なしのつぶて/なつかしい/鳴り物入り (H.10['98]4) 

38

言えそうで言えない英語表現(38)―馴れ合い/なれなれしい/二の次/猫舌/猫撫で声で/猫をかぶる/〈番外編〉ぎりぎり (H.10['98] 5)

39

言えそうで言えない英語表現(39)―寝ぼける/根掘り葉掘り/のほほんと/馬鹿のひとつ覚え/ばちが当たる/鼻持ちならない/引っ込みがつかない (H.10['98]6)

40

言えそうで言えない英語表現(40)―人ごと/人見知り/ひとりよがり/人を食った/百歩譲って/便乗する/ぶきっきらぼう  (H.10['98]7)

41

言えそうで言えない英語表現(41)―ふてくされる/無難な/ふんぎり/屁理屈/墓穴を掘る/ぼろを出す/魔がさす (H.10['98])    

42

言えそうで言えない英語表現(42)―間が悪い/負けず嫌い/見落とし/水掛け論/水増し/みっともない (H.10['98]9)

43

言えそうで言えない英語表現(43)―身に覚えがある/目から鱗が落ちる/めどが立つ/目星/もぐり/持ちつ持たれつ (H.10 ['98]10)

44

言えそうで言えない英語表現(44)―もったいない/元も子もない/元を取る/ものごころ/もの好き/もの分かり (H.10['98] 11)

45

言えそうで言えない英語表現(45)―やせがまん/やぶさかではない/野暮/融通がきかない行き当たりばったり/行き掛り上/油断(H.10['98]12)

46

言えそうで言えない英語表現(46)―よそよそしい/埒が明かない/わざとらしい/理屈っぽい/わざとらしい  (H.11['99]1)

47

和英の際の留意点(1)(H.11['99]2)

48

和英の際の留意点(2)(H.11['99]3)


Speaking for Myself と題した半年間の英文エッセイを書かせていただいたこともある。以下のものである。

Japanese University Students' Attitudes in Classes (1)  (H.10['98]4)
Japanese University Students' Attitudes in Classes (2)  (H.10['98]5)
Thinking in Their Own Way (1)  (H.10['98]6)
Thinking in Their Own Way (2)  (H.10['98]7)
What is “sincerity”?  (H.10['98]8)
Teaching Natural English  (H.10['98]8)

 このほか、昭和59年(1984年)7月号で、J. Green: Newspeak―A Dict. of Jargon (RKP)を、平成5年(1993年)11月号で冨士川正彦著 『辞書にない英語表現』(丸善ライブラリー) を、また、平成11年(1999年)10月号で、山口百々男編 『和英・日本ことわざ成語辞典』(研究社出版)をそれぞれ書評した。

 こうして見ると、「よくこれだけ書いたものだ」と我ながら驚くほどである。やはり「若かった」のだろう。人からは「よくあれだけ書く“ネタ”がありますね」などと感心されたり、冷やかされたりした。これらの執筆にあたっては、繰り返しになるが、最初にお世話になった久田正晴編集長を初め、佐藤淳、古家聡、浦田未央、柳沼豊等の編集長に言葉では言い尽くせぬほどのお世話になった。どなたも私を育ててくださった大切な方である。記して、改めて謝意を表したい。

5.辞書部との出合い
 大学2年次に優等賞として授与された『研究社英和大辞典』が私と研究社発行の辞書との出合いであった(ちなみに、私と同時に同辞典を授与された女子学生Sさんは、卒業後、研究社辞書部に就職したと聞いた)。その後、研究社発行の英語辞書のほとんど全てを入手することになった。実際に、研究社の辞書に関わったのは、昭和59年(1984年)の『リーダーズプラス』(初版)の分担執筆を引き受けたのが最初であった。池上勝之氏(後の社長)、岡田穣介氏、長島伸行氏(長島氏は私の高校の先輩だと知った)には、格別にお世話になり、何度も研究社の辞書の仕事に加わるようお声を掛けていただいた。とりわけ、池上氏の年賀状には、毎年のように、協力の要請が書き記されていた。もったいないことであった。
 昭和57年(1982年)には、『現代イギリス英語辞典』(A Dict. of Modern British English仮称;全文英文)を刊行していただくことが決まり、組見本まで出していただいたのだが、私が学習研究社の『ニューアンカー和英辞典』および、同社の『ニューアンカー英和辞典』の全面改訂版(のちの『スーパー・アンカー英和辞典』)の編集主幹を務めることになり、繁忙を極める事態となったために、前記イギリス英語辞典は宙に浮いた形になってしまった。研究社の幹部の方々にはまことに申し訳ないことをしたと今でも慙愧の念にたえない。同辞典の原稿は、私一人で「E 項まで完了しているが、その原稿は今、私の書斎の片隅で静かに眠っている。

6.出版していただいた単行本
 「1.はじめに」で言及したものだが、研究社から出していただいた単行本は以下のとおりである。出版に際しては、杉本義則氏、津田正氏、柳沼豊氏に特にお世話になった。

『研究社キャニング・テープ ― ビジネスピープルの英会話』(日本版監修者) S.59['84]
『キャニング・ビジネス英会話教本』(監修者)S.62['87]
Canning School & Nigel P. White『アメリカ生活の英会話』(監修者) H.4['92]
『英語になりにくい日本語をこう訳す―日本語的発想・英語的発想』(著者)H.10['98]
David GraddolThe Future of English?『英語の未来』(訳者)H.11['99]
『言えそうで言えない英語表現』
(著者)H.11年['99]
100語で学ぶ英語のこころ日本人の気づかない意味の世界(関根紳太郎氏と共著) H.16['04]

 David GraddolThe Future of English?の翻訳は、当時の研究社出版社長・浜松義昭氏から直接依頼を受けたものであったが、翻訳に許された時間が数ヶ月という“異常”とも言えるほどの短期間であった。それを編集部の方々の協力を得て何とかやり終え、平成11年[1999年]1月に出版にこぎつけた。翌月(2月)4日、千代田区一番町の英国大使館で、Graddol氏を初め、多くの関係者を迎えて、記念パーティーが催された。同書の「まえがき」はチャールズ英国皇太子が書いておられるので、特に、その部分に“誤訳”があってはならないとでも考えられたのか、大使館員で日本語の自由な某氏が、チャールズ皇太子による原文と私の訳文とを比較検討なさった由。もちろん“社交辞令”もしくは“お世辞”であろうが、同氏からは「訳文のほうがよく出来ているかもしれませんよ」と言われたのが、今は懐かしい。

7.研究社刊辞書批判とその裁判
 平成元年[1989]10月(奥付は1124日)、一冊の雑誌本が発行された。『欠陥英和辞典の研究』と題する、「別冊宝島102号」を当てた、JICC出版局発行のものである。著者は当時、代々木ゼミナール講師・副島隆彦氏と外国人DictionaryBusters 3名の計4名(実際には、副島氏1人が、その大半を執筆したようだ。)
 同書で著者は、研究社の『新英和中辞典』(1985年)と『ライトハウス英和辞典』(1974年)は、全英文例文の約20パーセントが使いものにならず、なかでも5パーセント前後は完全に間違いであると、断定しており、この断定がまもなく我が国の英語教育界・辞書出版界などを「不要に」騒がせることになる。
 長年、英語辞書の発展を心から願って来た者の一人として、私は同書を精読し、その余りの醜悪さと非常識さとに身を震わせた。その結果、「現代英語教育」誌に、

『欠陥英和辞典の研究』の嘘 (H.2 ['90] 2)
英和辞書批判の在り方―『欠陥英和辞典の研究』の場合 (H.2 ['90]3)
英和辞典と典拠主義―副島隆彦著 『英語辞書大論争!』を読んで(H.2 ['90]8)

を連続的に寄稿した(これらについては、本HPに収録、各論文にリンクしているのでそちらをご覧いただきたい)。部外者の私でさえ、その度を超した過激な“辞書批判”にそうした文章を書かずにはおられないほどの義憤を覚えたのであるから、研究社側の人々の心中は察するに余りある。私は副島氏に対して、建設的・学問的な論戦を希望し、私のHP上にその旨を記しておいた。ところが十数年も経過して、氏が私に言及しつつ放った言葉は、余りにも幼稚で、社会常識に大きく外れたものだった(こちらを参照)。
 『新英和中辞典』と『ライトハウス英和辞典』は欠陥辞典だと断定した副島氏の一件を私は「宝島事件」と呼んでいるが、これに関して、『研究社百年の歩み』において、研究社側の当事者のお一人である竹林滋氏(東京外国語大学名誉教授)は次のように述懐しておられる。

 私が外語大を定年退職した直後、副島某なる者が『ライトハウス』は欠陥辞書だという罵詈雑言だらけの通俗本を出し、これをマスコミが大々的に扱ったのである。当時の石川社長の決断で告訴することとなったが、一部には黙殺すればよいという声もあった。しかし黙っていれば誹謗の一部は当たっているかも知れないという疑惑を招く恐れがあり、告訴は適切な措置だったと私は信じる。結果は当然ながら一・二審とも勝訴となり、研究社や編者の社会的名誉は保たれた。二審の判決文の最後にある次の文に注目したい。
 「特に、辞書においては、本件両辞書(『英和中辞典』と『ライトハウス英和辞典』のこと)を含めて通常の場合相当の業績を有する学者が編者となり、多数の執筆者及び校閲者が関与し、何万語もの見出し語とそれに対する語義、用法指示、例文などを他の辞書や文献等を参照しながら選別、記述した学術的労作である」。わが国の司法当局が『ライトハウス』のような学習辞典に対しても「学術的労作」という判断を下したことの意義は大きい。英語学者の一部には「辞書を作る苦労は分かるが、それが学問と言えるかどうか」などと疑問視する人がいるが、そのような言葉に耳を貸す必要はない。辞書の執筆・編集・校閲に携わる人たちは誇りを持って仕事をしていただきたい。(46頁より引用)

 また、同じ『研究社百年の歩み』には、元・研究社編集者で、現・工学院大学教授の庭野吉弘氏が、上記の問題に関連して、1頁を費やしておられる。以下に、要所だけを引用する。

 老舗の辞書出版社である研究社としては、単に沽券に関わるということではなく、批判を受け入れるとことは受け入れながら、なお且つ不当な批判に対しては屹然として対処していかねばならないと考えた。研究社は別冊宝島『欠陥英和辞典の研究』(JICC出版局)による研究社辞書批判を「名誉毀損、悪質な営業妨害」として東京地裁に提訴した。以後、7年間の長きにわたって法廷闘争が続いたが、平成8228日に東京地裁判決が下り、名誉毀損として『欠陥英和辞典の研究』の出版元であるJICC出版局(宝島社)に対して400万円の支払いを命じた。それに対して宝島社は東京高裁に控訴したものの、平成8102日、「権威への挑戦として許される過激さ、誇張の域を超え、公正な論評の域を逸脱するもの」と付言して東京高裁は控訴棄却し、この判決は確定した。
 研究社は、妥当な批判は重く受け止めると共に、このような経験を無駄にせず、伝統ある辞書出版社としての自覚を更に深め、今後もより良い辞書を生み出していく決意を確認した。と同時に、批判的指摘の中には誤認や誤謬を犯しているところもあり、その点は「副島+Dictionary-Busters」諸氏にも反省を促したい。建設的な批判と提言でもって、共に日本の辞書・辞典の改善に向けて努力していくことが理想であろう。(95-6頁より引用)
 

 庭野氏の言われるとおりである。が、副島氏の同件に関するその後の書き物を(インターネット上で)見るにつけ、庭野氏の「『副島+Dictionary-Busters』諸氏にも反省を促したい」という1文があまりにも虚しく響くのである。

8.おわりに
 以上、『研究社百年の歩み』の「研究社と私 ― 諸家随筆」欄で、25名の方々が思い思いの「研究社と私」を寄稿しておられるのに倣って、私も同名の一文を“自分史”の一部として残しておくことにした。
 思えば、同社とのお付き合いは38年近くになるが、その割には、同社に対して大した貢献をすることはなかった。1つだけ確かなことは、私のほうが同社と同社刊行物とに大いにお世話になったという事実である。改めて、記して深い感謝を捧げると共に、
創業百周年を祝賀し、あわせて今後の同社のご発展とご繁栄をお祈りする次第である。【平成19年(2007年)113日 文化の日に】