次稿は小著『学習和英辞典編纂論とその実践』(こびあん書房、2001)
第21章「ハイブリッド方式和英辞典に関する諸問題」全67頁のうち
後半の37頁分を書肆の了解を得て転写したものです。前半に関しては
こちらをご覧下さい。両者共、後注は省略してあります。













































































1.次は関山健治氏(沖縄大学)が主宰する電子辞書掲示板で偶然に見付けた、本稿に関する関山氏ご自身の書き込みです(2003年6月26日分)。関連箇所のみ引用させていただきます。関山氏は優れたcritic(「良し悪しの分かる人」)だと思います。こういう人ばかりであれば、私がXXI『欠陥英和辞典の研究』、『英語辞書大論争!』の著者に思うのようなものを書く必要はなかったと思います。


>ひまわりさん
 投稿者:Sekky@管理者  投稿日: 6月26日(木)09時51分20秒

(前略)
ジーニアス和英は例文の使い回しがかなり多いです。英和の例文を和英でそのまま使うだけでなく,和英の中だけでもかなり同じ例文を使い回しています。これについては,スーパーアンカー英和・和英の主幹をされている山岸勝榮先生の「学習和英辞典編纂論とその実践」(こびあん書房)でも,かなりページを割いて手厳しい指摘がされています。ご自身で辞書編纂をなされている先生による辞書批評ですので(興味本位や誹謗中傷的な内容は一切なく)非常に具体的かつ建設的で,ジーニアス和英をお使いの方はぜひ一読をおすすめします。研究書ですが,辞書からの具体例が非常に多く引かれているので,辞書好きの人はアマチュアさんでも楽しめると思います。
(後略) 



2.偶然次のような記事を見つけました。ここでも『ジーニアス和英辞典』が抱える種々の問題が的確に捉えられています(「翻訳通信」)。 同書には、明記はされていませんが、明らかに『欠陥英和辞典の研究』、『英語辞書大論争!』の著者に言及していると思われる記述も出ています。感謝しつつリンクさせていただきます。