13.『スーパー・アンカー和英辞典』(第2版)
    
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『スーパー・アンカー和英辞典』『ニューアンカー和英辞典』の全面改訂版として世に送ったのは、2000年(平成12年)1月でした。旧版の基本方針である「親切で、役に立ち、引く人に絶えず喜びと満足を与える和英辞典」は、『スーパー・アンカー和英辞典』にも当然、引き継がれています。特に今回の第2版では、「新しい時代にあった発信型和英」をテーマに、内容の更なる充実を図りました。これまでは、話す機会よりも書く機会が圧倒的に多かったように思います。しかし、グローバル化が完全に定着した今日では、学校・職場において、外国人と英語で会話をする機会が増えてきています。とりわけ高校現場では、ALT (Assitant Language Teacher;外国語指導助手)による授業が年々増加し、日常会話的なものだけでなく、オーラルコミュニケーションにおける討論やディベートまで、次第に中味の濃い発信が要求されるようになってきています。「話す」「書く」という発信2領域の実践的強化を図り、新しい時代に合った発信型和英辞典として『スーパー・アンカー和英辞典』(第2版)を世に送ることになった次第です。なお、今回の改訂の新味は、下記の諸点です(旧版で好評をいただいた「危ないカタカナ語」、「あなたの英語はどう響く?」「〜のいろいろ」の各欄は健在です)。

1. 「見出し語」の増強   旧版の『ニューアンカー和英辞典』は複合名詞を含めて約2万5000語でしたが、『スーパー・アンカー和英辞典』初版と今回の第2版では、一般見出語の補強、および、その後、新たに 出現した新語・流行語・時事用語・コンピュータ関連の専門語を加え、約3万7000語に増強しました(新語例:鳥インフルエンザ、介助犬、裁判員制度、オレオレ詐欺、ユビキタス)。
2. 「逆引き熟語」欄の新設  従来、語頭からの検索に傾斜しがちであった複合名詞を「○○映画」「○○問題」などのように、第2要素を主体に、いわば逆引きでまとめたものであり、どの例もたいへん興味深いものになっています。
3. 「ディベートルーム」欄の新設  近年、発信の練習として授業でよく取り上げられるディベートを模して、原子力発電や制服などの論題について、「賛成側」「反対側」双方がそれぞれの観点から意見を述べ合うものです。
4. 「スクール英語・用語用例集」の新設  ALTとのコミュニケーションに役立つ学校英語の頁を巻末付録に新設しました。)
5. 「SA和英・ライティング基礎講座」の新設  インターネット、Eメールの普及・浸透、海外への留学など、「書く」発信もかつてないほど切実かつ現実味を帯びたものになってきています。そんな現状に鑑み、巻末冒頭に「SA和英・ライティング基礎講座」を設け、基礎的な英作文から応用発展的なパラグラフ・ライティングまで、英語で文を書く方法を平易に講じました。私が新たに書き下ろしました。
6. 「若者ことば」の頁の新設  日本語には、若者達が好んで使ういわゆる若者ことばが多数あります。それらを英語で表現するにはどのような言い方が適当かを示した、興味深い欄です。
7. 「映画のタイトル」の頁の新設  有名な映画の邦題とそれらの原題を示しました。

 なお、今回の改訂では、逆引き熟語では、関根紳太郎氏の構築になる膨大なコーパスを全面的に利用させていただき、ディベートルームの企画立案では滝本信一氏、学校英語関係ではBenjamin Marceau氏、Rockey N. Bergen氏、吉岡光子氏、若者ことばでは高瀬博氏、映画のタイトルでは原島一男氏に、それぞれ多大なご尽力をいただきました。日本語に堪能なEdwin L. Carty氏には、初版以来、本辞典に格別な貢献をしていただいています。最後に、学研辞典編集部の皆様には本当にお世話になりました。以上の方々に、記して心より謝意を表します。 

価格 CD・CDガイド付き 3,045円(税込み)、CD・CDガイド無し 3,003円(税込み)

学研辞典編集部 (電話)03−3726−8135
             (メール)jiten@gakken.co.jp

なお、本辞典は『ニューアンカー和英辞典』の時代から、「辞書は慈書たれ、辞書は滋書たれ」の願いと共に、「自前の英語」(English of Our Own)を目指して来た、日本人としての私の魂です。その魂を辞書学的見地から研究書化したのが『学習和英辞典編纂論とその実践』(2001、こびあん書房)であり、同書が私の学問的集大成として学位論文となったことは私の大きな誇りであり喜びでもあります。


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僕はこの和英が好きだ., 2005/2/11
レビュアー: カスタマー
 この和英がニューアンカーの名で出版されたときの印象は強烈だった.日本語と英語の対応の適切さや用例の身近さという点ではこの和英は出色だったし,これがその後の他社の和英に与えた影響も小さくなかったのではないか.
 僕の仕事仲間のネイティブたちがもっとも高く評価する和英の中に必ず入っていた.スーパーアンカーになってから海外出張に持っていったこともあるが,日常的な表現は全て出ていておおいに満足できた.今回の改訂版も気に入っていて,頻繁に頁をめくっている.読める辞書でもある.
いい辞書ですよ, 2006/4/16
レビュアー: たつなり - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
用例が悪乗りというここで意見が多いようですし、よそでもその趣旨のことは言われておりますが、私は、この辞書は好きだし、いい和英辞典だと思います。 悪乗りといわれている用例がどのようなものかは、引いてみたりぱらぱら読んだりしてみると、なるほどこれのことかなと思うものが確かに見られます。このレビューであげられているセクシャルなイメージを喚起するものも少なくありません。しかし、他方で、たとえば彼女にアタックするという日本語から英語でも同じ言い方をしてはいけない。というコラムがあり、(「アタック」の項)それではレイプの意味になりかねないと注意が付されています。私はこの辞典の対象が高校生くらい以上をめどにしている以上、ある程度のセクシャルな表現は避けて通れないと考えますし、無菌状態で子供が成長することをよしと考えるものでもありませんから、露悪的でない限りは、一定程度の大人的配慮があっても一向に構わないと思っています。「やる」という見出し語にセックスするという訳が当てられていますが、 これなどもまだ日本語国語辞典でさえみられない一種の見識ではないでしょうか。日本語を学ぼうという外国人でも、この辞書を手がかりに現代日本口語が学べる教材だと思います。
◆Amazonでの書評の中に、本書のマイナス面として、「俗っぽさ」「過度の悪ノリ」「教育的配慮不足」等が挙がっています。書評として有難く拝読致しましたが、その点は見解の相違というか、言語と文化の捉え方の違いというようにも思えます。別途、折を見て、自説を述べてみたいと思っています。山岸勝榮

Yahooブックス読者レビューに次のような評があるのに気づきました。ありがたく引用させていただきます。

初心者、中級者に最適
投稿者: achakohan
2007/ 3/ 6 22:04
採点:
 今から半世紀前、中学で使う中学生向きの英語の辞書は、皆無といってよかった。なにせ三省堂のコンサイスしかなかった時代。旺文社も中学生、高校生向きの辞書に取り組む姿勢を見せたものの、所詮「単語帳」でしかなかった。
 それに比べればこの和英辞書のすばらしいこと。こんな辞書が私の中学時代にあったら、もっと勉強に熱が入り、いい加減な英語教師をとっちめることができたはず。今の中学・高校生に対し、悔しいと言うか、羨ましいというか。