明海大学学歌 「よろこび」

MEIKAI UNIVERSITY SONG
HOW JOYFUL AND HAPPY WE ARE



@ 本学歌英訳に際し、明海大学理事長・宮田侑(すすむ)先生(在任時)、同学長・高倉翔(しょう)先生(在任時)のご了解を
いただきましたが、これはあくまでも本学における翻訳授業の一環として、私が英訳したものであって、
大学公認のものではありません
A 英訳については、同僚の
Jesse Glass教授、Samuel Gildart専任講師の助言を受けています。

英訳無断引用禁止
本英訳を引用する場合は必ず英訳者の氏名を明記してください。

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Translation Copyright (C) YAMAGISHI, Katsuei


作詞 宮田 慶三郎
作曲 小椋 佳
英訳 山岸勝榮©

 1.
 明海
(うみ)に開けゆく都市(まち)
 みどりの潮風が吹く
 白亜の学舎
(まなびや)
 静かに流れる川
 青春の時を
 ここで過ごすよろこび

 2.
 文化匂い咲く街
(まち)
 創造の息吹が湧く
 さざめく波音
 地球の優しい歌
 豊かな心が
 ここで育つよろこび


 *
 ああこの世界を一度だけ通り過ぎる
 何かひとつ人類
(ひと)の為に
 私達にできる何かを


 3.
 未来へと挑む基地
(まち)
 輝やかしい夢が飛ぶ
 尊厳と愛を
 胸深く抱く人
 遙かな想いを
 ここに結ぶよろこび

 *
 繰り返し



Jpn. Lyrics by MIYATA Keizaburo
Music by OGURA Kei
Eng. Trans. by YAMAGISHI Katsuei
©


 1.
 On the bay grows a vibrant city
 From the sea comes a gentle breeze
 See the white school buildings and halls
 The gently flowing river
 How joyful and happy we are
 To spend our youthful days here


 2.
 In this town blooms a global culture  
 From here comes the promise of creation

 Hear the sound of tiny waves
 The gentle singing of the earth
 How joyful and happy we are
 To know our hearts grow rich here

 *
 Ah we pass through this precious world just once

 So while we are here let us strive together
 To do something special for all humankind

 3.
 Off we go to the world of tomorrow
 From here our bright future begins
 Holding dignity and love for all
 Deeply within our hearts
 How joyful and happy we are
 To build our bridge to the future here

 *
  Repeat 
明海大学
こちらに楽譜があります。

この世界を一度だけ通りすぎる
 
宇宙の歴史、地球の歴史にくらべると、われわれ人間の生涯は一瞬のうちに終わる。それを〈夢〉として語ることは、多くの日本人にとって親しまれた伝統的美意識といってもよいであろう。(中略)しかし、どんな短い生涯でも、宇宙史や地球史、人類の歴史と無縁ではない。歴史がほとんど〈無限〉であり、永遠であればあるほど、そのなかの夢のような一瞬もまた、限りない重みをもっている。(中略)「この世界を一度だけ通りすぎる」われわれの束の間の生命も、「なにか一つ、人類のためにできるなにか」に献身する歴史的瞬間にしたいと願うものである。
       宮田慶三郎先生著『一瞬と永遠 ‐ 建学の精神の基礎にあるもの』(1990)50-1頁より引用



山岸ゼミ生諸君が、学歌「よろこび」の訳出に際して、ゼミ専用掲示板に書いた文章を、諸君の了解を得て転載します。若い諸君が、歌詞の日本語の理解に困難を感じている様子をうかがい知ることができます。学生諸君が、各グループで訳出したものをゼミの授業中に発表し、そのあとで私の訳(試訳)したものを紹介するようにしています。

タイトル 「よろこび」の日本語歌詞に対する意見
記事No 5797
投稿日 : 2005/12/06(Tue) 10:38
投稿者 鈴木美由紀  
特修生、現ゼミ生の皆様
私たちのグループ(渡辺さん、三橋さん、私)では、歌詞の1番を担当いたしましたので、その日本語について書き込みます。

◆みどりの潮風が吹く
→みどりの風とは、色としての緑ではなく「さわやかな」「新鮮な」という意味ではないか。

◆白亜の学舎
→白亜とは「白い色の壁」という風に、私の辞書には載っておりましたが、実際に明海大学を見ますと、白ではない、という意見が出ました。「白」とは、「新しい」を意味しているのではないかとの意見が出ました。

また、ところどころに、名詞で歌詞が終わる箇所がありますが、そこにも何か動詞を、歌詞の意味を汲み取りながら、入れていく必要があると感じました。

2005年度ゼミ生 鈴木美由紀

タイトル 鈴木さん
記事No 5811
投稿日 : 2005/12/06(Tue) 21:01
投稿者 石田眞紀子
 鈴木さん

次回課題である明海大学学歌「よろこび」について書き込んでくださり、まことにありがとうございます。お返事を申し上げるのが遅くなってしまい、まことに申し訳ございません。
 こちらの歌詞を受け取った当初の私の考えも含めて、背景や日本語の解釈について意見を書き込ませていただきます。
まず私は、「都市」「街」「基地」という言葉を「まち」と読む箇所が一番重要なのではと考えています。「都市」と「街」という言葉には「まち」という本来の意味に近い気がしましたが、「基地」という言葉を「まち」と読ませるのには、作者の意図するものが含まれると感じています。次に、日本語が持つ言葉の温かみをどう訳すかということです。時に、「白亜の学舎(まなびや)」という箇所は、日本人として考えると何となく意味を感じ取ることが出来ますが、英語圏の方々から考えると、意味が分からないのではないかと思います。そう言った意味で、訳出が難しいのではないかと感じました。最後に、「人類」という言葉を「ひと」と読む場所についてです。こちらも上記の「まち」と同じように、作者の意図するものが含まれているように感じました。
 今回、私は川部くん鈴木くんと共に3番の歌詞の訳出を行っていますが、訳出について話し合うにつれて、訳出の難しさを感じています。今後のゼミ授業では、こちらの曲について様々な意見が出ると思います。今後とも、切磋琢磨して参りましょう。

2005年度ゼミ生 石田眞紀子

タイトル 鈴木さん、ゼミ生の皆様
記事No 5816
投稿日 : 2005/12/07(Wed) 00:02
投稿者 飯田起代  
 鈴木さん、ゼミ生の皆様
 同じグループの近藤さん、遠藤さん、時田さんと話し合い、三番の歌詞を訳出する際に注意すべき点として挙げられた箇所について書き込ませていただきます。書き込みがゼミ授業直前になってしまい、申し訳ありませんでした。

 石田さんも書き込んでおられるように、基地(まち)をどのように捉えて訳出すべきかが読み取れずに苦労したのですが、私どもは基地を「始まりの場所でもあり、終わりの場所でもある」という意味に解釈致しました。明海大学を表していると解釈したのですが、それをどのように表現するかがとても難しいように思います。
 「輝かしい夢が飛ぶ」という箇所の「飛ぶ」の意味は、「飛び立っていく」という意味にも考えられますが、話し合いの結果「飛び交う」「夢に溢れている」という意味なのではないかという意見にまとまりました。
 「尊厳と愛を 胸深く抱く人」の部分は、明海大学の学生たるものはこのような人であれ、という意味なのか、そうありたいという意味なのか、明海大学生はこういった人達だという意味なのか、どう解釈してよいのかを話し合い、最終的には「尊厳と愛を 胸深く抱き続けたい」という願いなのではないかという意見にまとまりました。 
 「遙かな想い」とは夢を指しているのではないかという意見が出ましたが、それをdreamを使わずにどう表現するか、とても悩みました。
 「ここに結ぶよろこび」は「この明海大学から飛び立っていくよろこび」という意味に解釈しました。

 訳出する際に注意すべき点は、上記の箇所以外にもありますし、今回の学歌の和訳は本当に難しく感じました。ゼミ授業だけでなく、こちらのスレッド内でも意見を交換し、より良い作品となりますように、全力で取り組んで参りましょう。

飯田起代(現ゼミ4年次特修生)

 

タイトル 「よろこび」の日本語についての意見
記事No 5828
投稿日 : 2005/12/09(Fri) 15:14
投稿者 渡辺翔子
ゼミ生の皆様

私は、唐沢さんと鈴木さんと1番の英訳に取り組んでおります。そこで話し合った箇所を書き込ませていただきます。

・明海(うみ)に開けゆく都市(まち)
☆「開けゆく」という表現をどのように捉えてよいのか迷ったのですが、私たちは「開けている」を別の視点で考え、「発展していく」と解釈しました。

・私たちが一番苦戦した訳出は、1番の歌詞よりも繰り返しで歌う「ああこの世界を一度だけ通り過ぎる 何かひとつ人類(ひと)の為に 私達にできる何かを」という箇所でした。
☆「この世界を一度だけ通り過ぎる」とはどのような意味なのか、英訳に際してどういった表現を使えばよいのか考えましたが、私たちは「私たちの人生は一度きりだ」と捉えました。また、次につづく「何かひとつ人類(ひと)の為に 私達にできる何かを」の「人類(ひと)」は世界、社会、人を指すのではないかと思いました。加えて、明海大学は「国際社会に活躍し得る有為な人材を育てる」という教育理念だったと思うので、「(人生は一度きりだから、)なにか1つでも世界に貢献するために、私たちに出来ることをしていこう」という表現をもとに、英訳を考えました。
 他にも皆さんが話し合った点がありましたら、ぜひ書き込んでくださいね。

渡辺翔子(現ゼミ3年次生)
タイトル 山岸勝榮先生、ゼミ生の皆様
投稿日 : 2005/12/25(Sun) 03:03
投稿者 川部翔 
山岸勝榮先生、ゼミ生の皆様

 こんばんは。現ゼミ3年次生の川部翔です。私どものグループが前回の授業で発表したことについて書かせていただきます。また、そのことについて、山岸先生の御訳と私どもの素訳とを比較致しながら書かせていただきますので、宜しくお願い致します。

 私どものグループが担当致しましたのは3番の歌詞でしたが、3番は以下のように始まります。

>未来へと挑む基地(まち)

私どもは、この部分を This place is home for us to face each dream と訳出致しました。明海大学は、学生がその学生自身の夢と正面から向かい合うことが出来る場所であると考えたからです。山岸先生はこの箇所を以下のように英訳なさっていらっしゃいます。

>Off we go to the world of tomorrow

 また、山岸先生は1番から3番まで、歌詞の始めに前置詞句や副詞をお使いです。

>1番→On the bay grows a vibrant city
>2番→In this town blooms a global culture
>3番→Off we go to the world of tomorrow

 上記のようにお訳しになったことで、歌詞全体に統一感があるように感じました。そして、歌詞に統一感を持たせるためには、日本語と英語との多くの語彙や表現を知らないと成しえないと感じました。このことについては、以下の2行目の部分でも強く感じました。

>輝かしい夢が飛ぶ
>From here our bright future begins

 私どもは上記の部分を May our home be filled with our bright dreams と訳出致しました。前回の授業で、日本語に縛られているということについて山岸先生にご指導いただきましたが、私がいかに日本語に縛られているかを今回の訳出を通して痛感致しました。つまり、私どものグループは、歌詞中に「夢」という語が使われておりましたので、 dream を迷うことなく使ったのですが、歌詞の内容から考えてみますと、山岸先生の御訳の方が内容を明確に表していらっしゃると思いました。1行目の部分も同様ですが、日本語に縛られぬように、使用する単語を取捨選択する必要性を強く感じました。

>遥かな想いを
>ここに結ぶよろこび

 次に、上記にあります歌詞の最後の2行ですが、私どもは Sharing precious time and place we could link each other と訳出致しました。前々回の授業で山岸先生にご指導いただいたように、お互いにリンク出来るという点を考えながら訳出致しました。山岸先生は、この部分を以下のようにお訳しです。

>How joyful and happy we are
>To build our bridge to the future here

 1番から3番までを通して、How joyful and happy we are と To do〜 hereという表現をお使いです。前半の部分と同様で、このようにお訳しになったことで、山岸先生の御訳は統一性をお持ちだと強く感じました。山岸先生の御訳は非常に美しく、しかも、宮田慶三郎先生のお考えを明確に英訳なさっていらっしゃいますので、私は非常に感動致しました。

今回の訳出作業を通して、日本語に縛られないように適切な語句を選択したり、使用した英語が持つ意味をきちんと理解したりすることの大切さ等、多くのことを勉強させていただきました。このようなことを可能にすべく、日本語と英語の修行に今後とも努めて参りますので、厳しいご指導を宜しくお願い申し上げます。

石田眞紀子、鈴木和帆、川部翔(現ゼミ3年次生)