「青葉」
(Aoba)
文部省唱歌


Green Leaves
Monbusho's Song for School Music Classes
English Translation: YAMAGISHI Katsuei (C)



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こちらでYouTube版の「青葉」が聴けます。
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1.
雨がやむ
雲が散る
雲のあとにうねうねと
青葉若葉の山山が
遠く近く残る

The rain stops
The clouds scatter
After the clouds disappear, winding
Mountains with green and young leaves
Remain far and near



2.

風が吹く

木が搖れる

木木の影はゆらゆらと

水の面
(おもて)に地の上に
青くKく映る

The wind blows
The trees sway
The shadows of the trees, dancing
On the surface of water and on the ground
Reflect blue or black
 


無断引用禁止 Copyrighted


この歌には著作権はありません。



 

下の文章は大学院修士課程1年生の大塚孝一君が書いたものです。
興味深い文章ですので、同君の了解を得て転載します。



山岸勝榮教授

山岸教授の御訳Green Leavesを拝読いたしました。以下に意見を述べてまいります。

《原詞の特徴》
 まず目に留まる特徴は、連の構成です。1行目と2行目は、行単位で自然現象が“完結”しており、“速度”を感じるような詩です。それに対して、3行目から5行目は、1、2行目の自然現象の結果、眼前の光景が徐々に明らかになっていく様子が歌われています。つまり、3行目から5行目は遅い速度を感じさせるような構成になっています。この型は連を問わず、統一されています。加えて、「うねうね」「ゆらゆら」という擬態語も3行目の行末にありますし、最終行は「遠く近く残る」「青くKく映る」というように対句のような構成になっています。
 次に、原詞に使われている日本語ですが、格式張ったような語ではなく、全体的に柔らかい響きのする日本語だと言えます。特別、難解な語句もなく、おそらく小学生でも理解できるものでしょう。
このように、この歌詞は、日本語の持つ響きを統一ある“型”にはめ込み、極めて少ない語数で、動きある自然を最大限描写しているということが言えます。

《山岸教授の御訳》
 上記の点を踏まえて、山岸教授の御訳を拝見しますと、型は原詞と同じく一致しております。1、2行目はいずれの連においても行単位で自然描写が完結しています。残る3行目から最終行にかけても原詞通りの御訳出です。上述した擬態語の訳語であるwinding、dancingも、原詞と全く同じ場所にありますし、「遠く近く残る」「青くKく映る」にあたるRemain far and near、Reflect blue or blackもそれぞれ原詞に忠実な場所にあります。
 続いてスピーチレベルですが、山岸教授がお使いになっている訳語はいずれも難解なものではなく、原詞の平易さを保っているということが言えます。
 以上の点から、山岸教授の御訳は原詞に沿ったものであるということが言えます。

《わたくしの訳》
 山岸教授の日ごろのご指導もあり、山岸教授の御訳に徐々に近づいております。各連1行目、2行目、5行目は山岸教授の御訳と全く同じ英訳になりました。しかし、その一方でこの歌の核である3、4行目は、まだ不勉強であることを感じる訳になりました。たいていの歌詞には、重要な箇所がありますので、その部分を山岸教授と同じように訳すことが当面の目標でございます。

 平成26[2014]年3月25日
  大塚 孝一