17.相変わらず低い辞書指導率


 過日、某私立大学の英語専攻の1年生54名を対象に、辞書指導に関する、次のような簡単なアンケート調査を実施し、併せて、可算名詞と不可算名詞を表す記号に対する理解力を問うてみた。

A.あなたは高校までに英和辞典の使い方を英語の先生から教わりましたか。

 1.はい   2.少しだけ  3.いいえ

B.(1.と答えた人に尋ねます)それは詳しいものでしたか。
 
 1.そう思う  2.普通だと思う  3.全くそうは思わない

 以上の質問に対する回答は次の通りであった。

A.あなたは高校までに英和辞典の使い方を英語の先生から教わりましたか。
1.はい 2.少しだけ 3.いいえ
5名(9.25%) 17名(31.48%) 32名(59.25%)
 B.(1.と答えた人に尋ねます)それは詳しいものでしたか。
1.そう思う 2.普通だと思う 3.全くそうは思わない
1名(20%) 4名(80%) -

C.英和辞典に用いられる次の記号はどのような意味を表しますか。言葉で簡潔に説明して下さい。

  [C]

  [U]

 これがcountable(可算)、 uncountable(不可算)の頭文字であることを理解している学生の数は以下の通りであった。

正しく理解出来ていた諸君 正しく理解出来ていなかった諸君
24名(44.44%) 30名(55.55%)

 正しく理解出来ていなかった諸君には、これらの記号を次のような意味だと解した諸君が混じる。

  [C] →形容詞; 補語; 発音; 所有格; 複数形; 他動詞の意味。

  [U] →副詞; 名詞; 形容詞; 単数形; 自動詞の意味。

 すでに諸所で書いてきたことであるので、詳細は繰り返さないが、これが近年の「辞書指導」の1つの現実である。最近では電子辞書を用いる学生が急増しているが、紙の辞書であると、電子辞書であるとを問わず、分らない英単語をそれらの辞書で引いて、最初に出てきたその語の意味を英文テクストの行間に書き込んでいる学生を多く見かける。きちんとした辞書指導はやはり必要だと思う。
 

                                           















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