『アンカーコズミカ英和辞典』
(学習研究社刊)

編集主幹・山岸勝榮  編集委員・Edwin L. Carty








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さらに広大な言葉の宇宙へ
「異文化間のコミュニケーションをスムーズに図るには、語句の文化的背景に
注意を払い、その類似点と相違点とをしっかりと理解する必要がある」とする
『スーパー・アンカー』の理念を受け継ぎながら、
収録語数・収録用例数を大幅にアップした英和辞典の誕生です!!



辞書は慈書(=言葉を慈しむことを学ぶ書物)たれ。

辞書は滋書(=言語中枢に滋養を与える書物)たれ。



Language does not exist apart from culture, that is,
from the socially inherited assemblage
of practices and beliefs that determines the texture of our lives.
言語は、文化すなわち社会的に相続され、
我々の生活の基本的な部分を決定する
習俗・信仰などの集まりを離れては、存在しない。
―Edward Sapir: Language (1921)


Wer fremde Sprachen nicht kennt, weiß nichts von seiner eigenen.
(外国
語を知らない人は、自国語を知らない)

J.W. von Goethe (1749-1832)



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充実の十大特色


1. 現代情報社会に対応できる90,000項目を収録した(『スーパー・アンカー英和』は66,300項目)。
2. 
3億語のコーパスに基づき、重要語を5段階で表示した
3. 
英語文化の核に迫る「英語文化のキーワード」欄を充実させた。
4. 
ニュアンスまでわかる適切な訳語豊富な用例を収録した。
5. 
見やすい紙面わかりやすい図版を心がけた。
6. ネイティブ・スピーカーが指摘する、よくある英訳ミスを正す
「和英のツボ」欄を設けた。
7. 明快・親切な
「語法」解説と、わかりやすい「類語」欄を充実させた。
8. よく使う表現から語義を検索できる
「意味ガイド」欄を設けた。
9. 
連語の意味がわかる「コロケーション」欄を充実させた。
10. 
スピーチレベルTシャツマークネクタイマークでビジュアルに表示した。

 そのほか、「日英比較」欄を充実させたり、重要語を中心に、それらのルーツがわかる「語源」欄を設けたりした



日本人が英和辞典を引く目的は、たいていの場合、英語の特定の語の意味・用法(語法)・発音などを知るためである。英作文目的でその用例(句例・文例)・文型・コロケーション(連語関係)などを調べる場合もある。前者の目的に使用する場合は解釈用辞典(decoding [passive] dictionary)としての機能を果たし、後者のそれの場合は発表用辞典(encoding [active] dictionary)としての機能を果たす。その点で、昨今の諸英和辞典はますます良質、便利なものになってきており、慶賀の至りである。

本書ももちろん、利用者の便を第一に考えて編纂してある。いわゆる“user-friendly”な辞典を目指した。しかし、本書には(『スーパー・アンカー英和』を除く)他書と大きく性格を異にする点があり、それがまた本書の一大特色となっている
 すなわち、本書を編纂するにあたって、私は、英語と表裏一体を成す文化、具体的には、キリスト教(やユダヤ教)を背景として成った文化との“不可分性”を追究し、両者の関係を解明した結果としての有益情報を、英語文化をよく表す重要語(とりわけ「英語文化のキーワード」欄に挙げた語)の訳語や語義解説に適切に反映した
英語を学ぶ上で、日英語文化の相違点に気付くことは、その類似点に気付くことと同様に大事だと思うが故である。
                                     編 集 主 幹  山 岸 勝 榮