明海大学大学院
応用言語学研究科で未来を切り拓こう
研究科長 原口 庄輔(2011年度現在)
(原口教授は平成24[2012]年6月7日にご逝去)
明海大学大学院応用言語学研究科は、日本で唯一の「応用言語学」の研究科である。また、本研究科は、自らの未来を切り拓くための素晴らしい道場である。毎日実力をつけるために、時間を惜しんで精進する自己啓発の場である。問題と積極的(ポジティブ)に取り組んで、寸暇を惜しんで研究にいそしんでもらいたい。大きく伸びるための工夫と努力をすることに専念するのが、学ぶ者の務めである。
未来を切り拓く道場としての応用言語学研究科は、1988年に開設以来、順調に発展している。初代館長つまり研究科長は、小池生夫名誉教授で、およそ10年の間に本研究科を大きく発展させてきた。その足跡を振り返ると、この11年間で合計26名に博士(応用言語学)の学位を授与してきた。内訳は、課程博士が19名、論文博士が7名である。修士の学位を授与された人の数は、135名にのぼる。博士課程を修了した人たちは、日本をはじめ世界各地、より正確に言うとアジアの各地域で活躍している。本研究科にとって誇らしいことであり、頼もしい限りである。
本道場開設以来11年目(2008年)に、館長が小池教授から私に引き継がれて、現在の新体制になった。本道場をさらに発展させるためには、教員の燃えるような情熱とたゆまぬ工夫と努力が欠かせない。加えて、院生の皆さんのエネルギーと不断の研鑽が不可欠である。自分がやることに心底から惚れこんで、張り切って毎日を過ごしてほしい。実力をつけるためには、時間を惜しんで研究に没頭するのが最良である。
教員も院生も我々のただ一つの目標である良い研究成果をどんどんあげるように教育・研究に専念しようではないか。本道場の発展は、各人の研究の質と量の向上なくしてはあり得ないのだから。
さて、2008年度のことを振り返ってみると、昨年の12月には、応用言語学セミナーを外国語学部創立20周年記念事業と相乗りの形で教職員と院生一同の協力によって賑々しく執り行うことができた。応用言語学研究科は、外国語学部の開設から遅れること10年である。しかし、その成果には注目すべきものがある。応用言語学セミナーの成功は、セミナーの講師を引き受けて素晴らしいお話をして下さった講師の皆さん方と、セミナー運営委員である科長補佐の井上先生をはじめとする委員の皆さんと、1年生の院生諸君の献身的な働きのおかげである。その成果の一端は、『応用言語学研究』No.11に掲載されている。
これから応用言語学研究科をさらに発展させるために、各人が大いに実力を磨いて、素晴らしい成果を上げていただきたい。大いに期待している。応用言語学研究科の未来は、構成員の情熱と実力にかかっているのだから、力を合わせて、情熱の火を燃やして、前進してゆこうではないか。世界に名だたる応用言語学の道場にするために。
Yes, we can! Yes, we can!!
Yes, we can!!!
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